「せっぺとべ」とは鹿児島の方言で「精一杯、跳べ」という意味

鹿児島県日置市にある「日置八幡神社」と「鬼丸神社」の田植祭の習わし「せっぺとべ」が平成29年(2017)6月4日(日)に開催される。この地域で約400年以上も昔から続く伝統的な豊作を祈願する祭りで、毎年6月の第1日曜日に行なわれる。
鹿児島の方言「せっぺとべとべ」の掛け声をかけながら、白装束姿の若者が水を張った田の中で円陣を組み、唄を歌い、焼酎を飲みながら飛び跳ね五穀豊穰を願う。田の中で飛び跳ねるのは、土をこねる意味と害虫を踏み潰す意味がある。田のそばでは、デオドン(大王殿)と呼ばれる高さ3メートルの人形(仮面神)が、祭りを見守り、鎌踊り、虚無僧踊りが奉納される。
せっぺとべの神事が終わると、日吉運動公園多目的広場のステージで、神事で奉納された釜踊り、虚無僧踊りなどが披露される。会場では特産品の販売も行われるので、伝統行事を体感しに出かけたい。