宮崎県は、古事記や日本書紀に記された日本発祥にまつわる日向神話(ひゅうがしんわ)の舞台。“神々の国”にふさわしく、県内各地には夜神楽をはじめ、信仰をきっかけとした民俗芸能や、人々の暮らしと共に育まれてきた祭りなどが残されている。また、森林面積が県土の76%を占めることから、古くから林業が行われている。特に杉の生産高は日本一で、飫肥杉(おびすぎ)は県のプロジェクトにもなっている。温暖で降水量に恵まれていることから、農業も盛ん。ピーマンやキュウリ、日向夏(ひゅうがなつ)などの生産量は全国1位。また、豚や肉牛・乳牛、鶏などで日本有数の生産高となっている畜産業は、農業収益の約50%を占める。海産物も豊富で、トビウオやメヒカリなどの漁獲量が多く、カツオは日本一の水揚量があるほか、ウナギの養殖も行っている。また近年では、宮崎市街地から宮崎空港へのアクセスが至便なため、半導体やソーラーパネルなどの先端産業の進出も目立つ。