旬のもの ササラ電車 毎年11月下旬、雪が降り始めると走り出す函館の冬の風物詩。大正時代から始まったササラ電車は、現在函館と札幌の2カ所のみで運行している。ササラとは竹ブラシのことで、このブラシを電車に取り付け回転させ、軌道上の雪を除雪しながら進む。除雪作業は営業車の運行前に行われるため、走行は朝4時~5時頃。見たい場合は早起きが必要だ。 ウニ(函館朝市) ウニの旬は夏のイメージがあるが、函館近海では「ムラサキウニ」という種類のウニが冬に旬を迎える。この時期、函館の朝市にはムラサキウニがずらりと並び、観光客はもちろん地元の人にも大人気。ムラサキウニは淡泊で上品な甘味が特徴で、生のまま食べるのはもちろん、殻に入れたまま焼いて食べるのも非常に美味しい。 五稜星の夢(ほしのゆめ) 例年12月~翌年の2月末日にかけて、長期にわたり開催されているイルミネーションイベント。星形城郭・特別史跡「五稜郭」跡の堀にイルミネーションを施し、真っ白な雪と夜の闇にキラキラと輝く星形を浮かび上がらせている。隣接する五稜郭タワーの展望階からは、くっきりと浮かぶ星形を一望できる。 寒中みそぎ祭り/木古内町 函館市から車で約1時間ほどの距離にある木古内町で、例年1月中旬に開催される伝統行事。4人の行修者と呼ばれる若者が1年の豊漁豊作などを祈願する。3日間行われる中、観客向けの「寒中みそぎフェスティバル」は2日目の夜から始まる。祭りでは、4人の行修者たちが極寒の中で互いに水を掛け合い身体を潔め、最終日には4体の御神体を抱いて厳寒の津軽海峡に飛び込む。