旬のもの カラフトマスの大群 知床を代表する魚、カラフトマス。知床はカラフトマスの漁獲量が最も多い地域と考えられている。このカラフトマス釣りのシーズンは例年7月から始まり、8月がその最盛期。シロザケと同様に特定の調査河川以外では川釣りが禁止されているため、海岸で狙うのが一般的だ。8月のハイシーズンに渡船で知床半島先端部まで行くと、カラフトマスの群れに出合えることも多い。 ホタテ ホタテはほとんどが養殖のため、北海道では一年を通して出荷されるが、卵が大きくなる3月~4月、貝柱が大きくなる8月~9月に特に多く水揚げされる。知床では、ホタテを始めとする海鮮を食べられる飲食店が豊富。海産物の加工業者が運営する飲食店や、地元の人にも人気の寿司店などは、価格もリーズナブル。 羅臼昆布 北海道全域で獲れる昆布。地域によって、味や色、漁獲量に違いがあるが、羅臼(らうす)昆布は、真昆布・利尻昆布と比べて漁獲範囲が狭く、知床半島でも羅臼側でしか獲れない。味が濃く、柔らかく口当たりが良いのが羅臼昆布の特徴で、そのまま食べてもおいしい。真昆布と並ぶ最高級品だ。また、とても濃厚なダシが取れるため、「ダシの王様」の異名もある。 ホエールウォッチング(マッコウクジラ) 知床羅臼沖は、海域が狭くホエールウォッチングに適した場所。知床ネイチャークルーズでは、船で鯨の出現率の高いポイントへ出向き、その姿を楽しむウォッチングツアーが人気だ。3月~10月を通して鯨を見られるが、時期によって鯨の種類が異なる。7~9月は、歯のある哺乳類としては世界最大の「マッコウクジラ」の出現頻度が高い時期。野生動物なので100%というわけにはいかないが、出合えた時の感動はひとしおだ。 おんねゆ温泉まつり/留辺蘂(るべしべ)町 北見市留辺蘂(るべしべ)町の「おんねゆ温泉まつり」は例年8月上旬に行われる歴史ある祭り。2日間に渡って開かれ、縁日や神輿、太鼓などの演舞が繰り広げられる。メイン行事は「神輿川渡御」。おんねゆ温泉街を流れる無加川の中を胸まで水につかりながら、おみこしをかつぎ渡る。約100人の男女に担がれたみこしが、太鼓演奏の行われる中、ナイアガラなどの約1000発の花火の灯りを背景に練り歩く姿は壮観。