【佐賀県】歴史ある温泉街・武雄観光をもっと楽しもう! おすすめスポット11選
佐賀県|【更新日】2025年8月17日

佐賀県西部に位置する武雄市は、1300年の歴史を誇る名湯「武雄温泉」をはじめ、情緒あふれる歴史的建造物や四季折々の自然、個性豊かな観光スポットが点在するエリアです。
今回は現地スタッフが厳選した武雄のおすすめ観光スポットを紹介。旅の計画や立ち寄り先選びの参考に、ぜひチェックしてみてください。
目次
美人の湯と称される温泉街のシンボル「武雄温泉楼門」
武雄温泉の来訪者を迎える立派な門
およそ1300年前に書かれた『肥前風土記』に登場し、古くは神功皇后や徐福も入ったと言われる古湯「武雄温泉」。今なお多くの温泉ファンに愛される名湯です。
武雄温泉のシンボルとして圧倒的な存在感を放っているのは、鮮やかな朱色が美しい「武雄温泉楼門」。東京駅や日本銀行などを手掛けた佐賀県出身の辰野金吾博士[嘉永7年~大正8年(1854~1919)]が設計したもので、平成27年(2015)には建築100周年を迎えています。
国重要文化財でもある楼門は、来訪時は必ず訪れたいスポットです。
武雄温泉楼門へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄7425番地
【交通アクセス】長崎自動車道「武雄北方インターチェンジ」より車で約10分
武雄鍋島家ゆかりの15万坪の大庭園「御船山楽園」
四季を通して美しい自然を楽しめるスポット
「御船山楽園」は、標高210メートルの御船山山麓にある武雄領主鍋島茂義の別邸跡で、造園は弘化2年(1845)。広さは15万坪で、約3年の歳月をかけて造られた池泉回遊式庭園です。
例年3月下旬になるとソメイヨシノやヤエザクラなど約2000本の桜が、中国の山水画のように切り立った御船山を鮮やかに彩ります。
また、4月中旬から5月上旬にかけては、約20万本のツツジや、フジ、シャクナゲを楽しむことができますよ。
秋には、紅や黄色、橙に色づいた木々が、しっとりした秋景色を見せてくれます。四季を通して美しい自然の風景を楽しめるスポットです。
御船山楽園へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄4100
【交通アクセス】長崎自動車道武雄北方インターチェンジから約12分
【営業時間】8時〜17時
神秘的な巨大古木のパワースポット「武雄の大楠」
市内最古の武雄神社のご神木は必見
市内最古の武雄神社のご神木で、樹齢3000年を超える「武雄の大楠」。神社の脇を通って竹林を過ぎ、目の間に広がる光景が見どころです。
幹の中は12畳分の空間になっており、天神様が祭られていますよ。武雄にはこの大楠のほかにも、樹齢3000年の「川古の大楠」と「塚崎の大楠」が存在します。ひとつの町に3本もの大楠が存在するのは珍しく、これらの“三樹巡り”が人気。
大地にしっかりと根を張って悠久の時を刻んできた3本の巨木は、豊かな生命力を感じさせる存在です。
武雄の大楠へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄5330
【交通アクセス】JR武雄温泉駅から徒歩約15分
殿様気分で楽しめる!?大理石の貸し切り湯「殿様湯」
貸し切りなので家族連れにも人気の温泉
江戸時代中期、武雄領主の鍋島氏専用の風呂として造られた総大理石の風呂、「殿様湯」。文政9年(1826)には、武雄を訪れたドイツ人医師・シーボルトが鍋島氏から特別に許可され、殿様湯に入った様子を自身が記した『江戸参府紀行』で紹介しています。
そんな歴史あるお風呂は、現在は貸し切り湯として利用可能。殿様気分で温泉を楽しめますよ。
休憩にも使える4畳半と3畳の控室が用意されているので、家族連れにも人気です。
殿様湯へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄7425番地
【利用料金】1室1時間 4,300円、平日割引料金 3,800円
【交通アクセス】長崎自動車道武雄北方インターチェンジから車で約10分
【営業時間】10時~23時
露天風呂を楽しむならここ!大衆浴場「鷺乃湯(さぎのゆ)」
館内では内湯とサウナも利用可能
武雄温泉にある三つの大衆浴場のうち、露天風呂とサウナが付いた温泉施設「鷺之湯(さぎのゆ)」。
武雄温泉の由来のひとつに、けがをした白鷺が傷を癒やしていたころに温泉が湧き出たという説があることから、別名“白鷺の湯”とも呼ばれていたそうです。
エリア内にある素泊まりの宿「楼門亭」などでも、外湯めぐりとして楽しめる温泉のひとつです。歴史に彩られた諸説に思いをはせつつ、露天風呂を楽しんでみてくださいね。
鷺乃湯へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄7425番地
【利用料金】大人 740円、子ども 370円
【交通アクセス】長崎自動車道武雄北方インターチェンジから車で約13分
【営業時間】6時30分~24時(受付は1時間前まで)
地元民にも愛される大衆浴場「元湯」
レトロな「あつ湯」と「ぬる湯」を楽しんで
明治9年(1876)に建築され、高い天井と広い浴槽が特徴の大衆浴場「元湯」。源泉に近い温度の“あつ湯”(45.5~44℃)と、ぬるめの“ぬる湯”(43~42℃)の浴槽が隣り合わせになっています。
地元の人が好むのはあつ湯ですが、初めての人はまずはぬる湯から。ゆったりとした雰囲気の中にレトロな浪漫が漂う情緒豊かな風呂は、懐かしい気持ちにさせてくれますよ。
元湯へのアクセス
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【場所】武雄市武雄町武雄7425番地
【料金】大人400円 子ども200円
【交通アクセス】長崎自動車道武雄北方インターチェンジから車で約12分
【営業時間】6時30分~24時(受付は1時間前まで)
ついつい長居したくなる「武雄市立図書館」
のんびり読書にぴったりな、落ち着きの空間
2013年4月にリニューアルオープンした、武雄市立図書館。観光で図書館?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこちらはこれまでの公立図書館のイメージを覆すような、画期的な図書館。
館内では雑誌や本の販売、スターバックスが併設されるなど、全国的にも珍しい新たなサービスが取り入れられています。
テーブルやテラスでコーヒーやお茶を飲みながら、ゆっくり楽しむことができますよ。本がお好きな方にぜひおすすめしたいスポットです。
武雄市立図書館へのアクセス
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【場所】佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
【交通アクセス】武雄温泉駅より徒歩約15分
【営業時間】9時~21時
九州最大規模!「佐賀県立宇宙科学館(ゆめぎんが)」
宇宙や地球、そして佐賀の自然の魅力を伝える展示を行っている「佐賀県立宇宙科学館(ゆめぎんが)」。自然科学系の博物館としては、九州で最大規模の施設です。
ディアブロケラトプスをはじめとする大昔の生き物たちの化石、水の中の生物の展示もあり見ごたえ満載。館内にはレストランや図書館、宇宙食やグッズを購入できるショップもありますよ。
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【場所】武雄市武雄町大字永島16351
【交通アクセス】長崎自動車道「武雄北方インターチェンジ」より車で約15分
【営業時間】平日9時15分~17時15分、土日祝9時15分~18時
約3千坪の純日本庭園「慧洲園(けいしゅうえん)」
年間を通して華やかな草花の景色が楽しめる慧洲園(けいしゅうえん)は、約3千坪の広さを持つ純日本庭園です。
中でもおすすめは春のシーズン。枝垂れ桜や色とりどりのツツジが庭園に咲き、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
夏には「武雄のあかり展」も開催されており、夜空を感じながら光に包まれた広大な庭園の風景を楽しむことができますよ。
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【場所】武雄市武雄町大字武雄4075-3
【交通アクセス】長崎自動車道「武雄北方インターチェンジ」より車で約10分
【営業時間】9時~17時(最終入館16時30分)
武雄の陶芸体験スポット「飛龍窯(ひりゅうがま)」
一度に約12万個の湯飲みを焼成できるほど大きな窯がある「飛龍窯(ひりゅうがま)」。工房ではろくろや楽焼体験、陶芸教室も行われています。
毎年2月中旬頃には、約6000本の灯ろうを一斉に点灯させる「TAKEO・世界一飛龍窯灯ろう祭り」も開催。
見学目的で行っても、体験をしても楽しめるスポットです。
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【場所】武雄市武内町大字真手野24001-1
【交通アクセス】長崎自動車道「武雄北方インターチェンジ」より車で約20分
【営業時間】9時~17時
武雄の手土産はここで揃えよう!「武雄温泉物産館」
茶葉や珍味、海産物や陶磁器などさまざまな土産物を購入することができる武雄温泉物産館。
併設された食事処「おっ母さんの一膳めし」は気取らない”おふくろの味”を味わえると人気があります。
同施設には観光案内所も併設されているので、行きたいスポットや食事処、宿などの場所を気軽に教えてもらうこともできますよ。
営業時間は17時までのため、来店時は閉店時刻にのみお気をつけくださいね。
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【場所】武雄市武雄町大字昭和805
【交通アクセス】長崎自動車道「武雄北方インターチェンジ」より車で約5分
【営業時間】8時30分~17時
歴史ある温泉街・武雄でのんびり旅を楽しもう
武雄エリアには歴史ある温泉や四季折々の自然、個性豊かな美術館や体験スポットなど、魅力あふれる観光スポットが点在しています。
武雄温泉には電車や新幹線も乗り入れていますが、観光の際はレンタカーを利用すると、時間を気にせず効率よく巡ることができますよ。
温泉に癒されつつ、ぜひ歴史ある街を巡ってみてくださいね。