
宮崎県えびの市にある京町温泉は、昔ながらの住宅地の中に温泉旅館が点在しています。温泉施設の数は20以上。宮崎で最も泉源が豊富なエリアで、泉質もバラエティに富んでいます。“美人湯”といわれるアルカリ性の温泉も豊富ですよ。
京町温泉は昔、雷温泉とも呼ばれていました。温泉を掘削したら湯が湧出したため、孟宗竹と国旗を掲げて喜んだところ、先端に雷が落ちて竹が飛散。翌日から高温の湯が出るようになったことに由来しています。

京町銀天街エリアには、温泉施設のほかにスナックや飲食店などが立ち並んでいます。昔から変わらない看板や建物には独特の趣が感じられ、昭和レトロな懐かしさがあります。看板や建物の雰囲気を楽しみながら街歩きするのが楽しいです。

樹齢500年以上の大タブの木で有名な「荒神堂」があります。温泉巡りの合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。西南戦争の戦火で幹の中のほとんどが焼失したそうですが、なお成長を続けており勢いよく葉を茂らせていました。そのたくましい様子からは強い生命力が感じられます。昔から火の神として崇め祀られており、京町温泉に火災が少ないのはこの「荒神堂」のおかげだと言い伝えられています。