昔ながらのカメ仕込み製法にこだわる酒蔵

文政6年(1823)創業の深野酒造の「ふかの蔵」では、伝統のカメ仕込み製法にこだわり、江戸時代末期から使用しているという土甕(どがめ)で球磨焼酎を仕込んでいる。まろやかな口当たりと芳醇な香りが特徴の米焼酎だ。
ふかの蔵には、日本酒に最も近い酵母を使ったすっきりとした飲み口の米焼酎「彩葉(さいば)」や、昔ながらの完全手造りの原酒をカメ仕込みし5年熟成させた「刻の封印」など、同酒造の商品が並んでいる。
また、地元産の27種類の野菜と5種類の穀物を使用した野菜焼酎「野菜ばなし」や、有機栽培の珈琲豆と球磨焼酎を絶妙に調和させた珈琲リキュール「くろろ」など、米焼酎以外にも人気商品がそろう。
焼酎蔵の見学はいつでも可能だが、事前に問い合わせてから出かけよう。100人収容可能で、少人数から団体まで受け付けている。カメ仕込みによる製造工程を見学した後には、無料の試飲コーナーへ。全ての焼酎が試飲できるほか、ふかの蔵でしか手に入らない秘蔵酒や原酒も購入が可能だ。