朝日酒造(大島郡喜界町)/奄美黒糖焼酎
【投稿日】2016年04月04日(月)| 鹿児島発
喜界島で生まれた銘酒が伝える、熱き志

おだやかで静かな空気が満ちる喜界島は、奄美大島の隣に位置する。自然豊かなこの地に、大正5年(1916)創業の黒糖焼酎蔵「朝日酒造」はある。
創業以来の代表銘柄である「朝日」はもちろん、4代目・喜禎浩之さんが手掛ける黒糖焼酎には、洗練された味わいの「壱乃醸 朝日」や、フルーティでやわらかな「飛乃流 朝日」、有機栽培のサトウキビと自社製造の黒糖を原料とする「陽出る國の銘酒」など、個性のはっきりした銘柄がそろう。
それもそのはずで、「朝日酒造」の酒造りでは銘柄ごとに飲むシーンを想定し、理想の味わいを実現するために、黒糖の加熱温度や時間を細かに調整したり、蒸留器を特別に設計したりと、各工程で工夫を重ねている。
蔵は見学することができ、焼酎原料の自家製黒糖の試食も可能。この黒糖を口に含むと、えぐ味のない澄んだ甘さが広がり、原料から製造まで一貫して丁寧に造り上げたいという志が伝わってくる。また、見学者限定で、できたての原酒の購入もできる。
【投稿日】2016年04月04日(月)【投稿者】たびらい編集部