北海道発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
旭川市では5月初旬から中旬にかけて桜の見頃を迎え、市内各所の公園は花見客でにぎわう。旭山動物園近くの夜桜の名所や、花見とキャンプを楽しめる穴場など、大雪山連峰に抱かれた自然豊かな道北の都・旭川市のおすすめ花見スポットを達人の視点から紹介する。
旭川市で花見といえば、市内各所の大型公園で家族や仲間とジンギスカンやバーベキューを楽しむのが定番だ。旭川市には動物園に隣接する旭山公園、キャンプ場や遊具が充実している春光台公園など、個性の異なる魅力的な公園が多数ある。また桜の咲く頃は、カタクリやエゾエンゴサクなどの春の野草が美しい季節。頭上の桜と足下の野草を同時に観賞できるのも、旭川ならではの花見の楽しみだ。 近年は桜の開花が早い傾向にあるので、花見の前には桜の開花情報をチェックしよう。市内の公園の桜の開花情報は、旭川市公園緑地協会のウェブサイトに随時公開されている。花見の定番スポットから穴場まで、旭川市の花見の楽しみ方を紹介していこう。取材・文/たびらい編集部 投稿/2016年 3月北海道ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(よこお ただし) 横尾 忠志さん
まずは旭川を代表する花見スポット「旭山公園」を紹介しよう。全国的にも人気のある旭山動物園に隣接しており、エゾヤマザクラを中心に約3500本の桜が、4月下旬から5月中旬に見頃を迎える。桜の開花日から5月31日までは火気の使用も可能なのでジンギスカンやバーベキューも楽しめる。「公園入口から見上げた際の、山全体に桜が咲く景観は圧巻です。また花見時期は、カタクリやエゾエンゴサクなど、春の野草が咲く美しい季節。桜と一緒に、足下に咲く可憐な野草もぜひ鑑賞してください」 そして近年人気を集めているのが、旭山公園「夜桜まつり」だ。桜の開花時期に合わせてライトアップされる桜は、昼間とはひと味違う幻想的な姿を見せてくれる。期間中はきのこ汁の提供や露店の出店もある。旭山動物園の人気で昼間は周辺の道路が渋滞することが多いが、夜間は渋滞の心配はない。公園内には無料駐車場もある。花見時期の旭川の夜はまだ冷え込むので、防寒対策を万全にして夜桜を楽しもう。 夜桜の情報をはじめ、市内の公園の桜の開花情報は、旭川市公園緑地協会のウェブサイトに随時公開されているのでこちらもチェックしよう。
旭川市中心部の観光と花見を一緒に楽しむのなら、市の中心部にある「常磐(ときわ)公園」へ。旭川駅からは歩行者専用道路「買物公園」と7条緑道で結ばれているので、市内にホテルをとっている観光客には特にアクセスが便利な花見スポットだ。大きな池の周辺にシダレザクラが咲く「常磐公園」には、エゾヤマザクラやソメイヨシノなど約200本の桜がある。火気の使用はできないので、旭川駅前や商店街でお弁当を買って花見に向かうのがおすすめだ。「園内の千鳥ヶ池でボートの上から見るシダレザクラは格別です。風がないときには、水面に映る桜が綺麗ですよ」 常磐公園は旭川市で初めて開園された公園であり、2016年には開園100周年を迎える。日本の都市公園100選にも選定されており、園内には美術館もある。木々に囲まれるように野外彫刻も立ち並んでいるので、アートに触れながらの花見散策も楽しもう。
春の草木の息吹を自然の中で感じたいのなら「神楽岡(かぐらおか)公園」へ行こう。旭川の中心部から南東へ約3キロ、上川神社に隣接している「神楽岡公園」は、丘陵地にある自然豊かな公園。園内の大部分は自然の樹林地であり、エゾリスやアカゲラなど数多くの小動物や野鳥も生息している。大正時代に植栽したという園内の桜は、エゾヤマザクラを中心に約500本。高木が多く花の位置が高い桜を楽しむことができるのが特長だ。旭川市民の花見スポットとして定着しており、桜の開花時期には多くの人が訪れる。桜の開花から5月末日までは園内で火気が使用可能なので、ジンギスカンやバーベキューも楽しめる。 「神楽岡公園は、忠別川沿いの低地区域や丘陵部など起伏に富んだ、散策が楽しい公園です。エゾエンゴサクや、湿地部にはミズバショウも開花するので、春の野草を楽しめるのも神楽岡公園の魅力です」 園内には他にも温室や見本園を備えた「緑のセンター」もあり、四季を通じて花や草木に親しむことができる。
ファミリーでの花見におすすめなのが「春光台公園」だ。ここは市の中心部から北に約5キロ、キャンプ場やパークゴルフ場など野外レクリエーション施設が充実した総合公園である。園内の桜はエゾヤマザクラを中心に約500本あり、花の位置も低めから中程度なので、子どもでも桜を観察しやすい。 5月1日から10月末日まではキャンプ場が利用できるので、家族でキャンプを楽しみながら花見をできるのは「春光台公園」ならではのポイントだ。春先はまだ冷え込むことも多いので防寒対策は万全に。またキャンプ場には火気を使用できるエリアがあるので、北海道の花見の定番・ジンギスカンも楽しめる。そして子どもたちに大人気なのが、フィールドアスレチックのある冒険広場。みんな自然の中で夢中になって遊んでいる。「キャンプ場は利用料金が無料です。札幌方面や近隣から家族でキャンプを楽しみ、その足で旭山動物園に行くという上手な利用をしている家族もいます。同じく人気のカムイの杜公園に比べると、春光台公園は空いているので夏のキャンプ利用の穴場でもあります」■春光台公園【住所】 旭川市字近文5・6線3号~5線5号【交通】 車:JR旭川駅から、約25分。旭町通経由で、約6.4キロ。【駐車場】無料駐車場あり【問い合わせ】 春光台公園管理事務所 TEL.0166-52-0694 旭川市公園緑地協会 TEL.0166-52-1934
最後に、車イスの人やお年寄りでも花見がしやすい穴場「花咲スポーツ公園」を紹介しよう。ここはスタルヒン球場をはじめとした、各種運動施設が充実している運動公園として有名だ。しかし春にはエゾヤマザクラを中心に、約400本の桜が開花する花見スポットであることは地元でもあまり知られていない。 「駐車場から園内へは道路が舗装されており、園路も平坦なため、車イスの人やお年寄りにも花見のしやすい公園です。また低木の桜が多いため、花を身近に感じられますよ。火気の使用は不可なので、静かに花見を楽しみたいという人にもおすすめです」 夜桜が人気の旭山公園と自然豊かな神楽岡公園、キャンプ&花見ができる春光台公園、そして平坦で移動が便利な穴場の花咲スポーツ公園。旭川市には花見を楽しめる様々な公園がある。自分好みの花見スポットを見つけて、旭川の春を楽しもう。■花咲スポーツ公園【住所】 旭川市花咲町1丁目~花咲町5丁目【交通】 車:JR旭川駅から、約15分。永隆橋通経由で、約3.7キロ。【駐車場】無料駐車場あり【問い合わせ】旭川市公園緑地協会 TEL.0166-52-1934観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
旭川の花見の名所、人気の桜スポットを紹介。
地元で人気の菓子店で和菓子や洋菓子を買って花見へ行こう。花見のあとには地元の人気ラーメンを!
眺めのいい展望台、屋内遊戯施設、ホタルを飼育している公園。花見と合わせて訪れたい個性的な公園を紹介。
公共交通機関のように時間や行き先を限定されることなく、思うがままに移動できるのが“クルマ”の良いところ。多くの観光名所を楽にまわりたい方におすすめ。
旭山公園へは車かバスでの移動がおすすめ。旭山動物園開園中の昼間は、周辺道路が渋滞することが多いので、時間に余裕をもって移動しよう。夜桜まつりが行われている夜間は、渋滞の心配はない。園内には無料駐車場があるので利用しよう。
旭川市東旭川町倉沼
旭川駅から車で約40分。4条通経由で約12キロ。※周辺道路は旭山動物園へ向かう車で渋滞することがあるので、時間に余裕をもって移動を。園内には無料駐車場あり。
JR旭川駅前より、旭川電気軌道バスで約40分。動物園正門前下車。
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残雪の大雪山の下、旭川に桜の季節が訪れる
旭川市内の嵐山展望台からは、雄大な大雪山連峰に抱かれる旭川市の街並みを一望できる。山頂部が未だ冠雪する大雪山と新緑に覆われていく街並みは、旭川の春を象徴する美しい景観である。そして旭川に桜が咲き始めると、市内の各公園は花見客でにぎわいはじめる。旭山動物園に隣接する旭山公園では夜桜まつりが開かれ、神楽岡公園ではにぎやかにジンギスカンやバーベキューを楽しむ人々が集まり、キャンプ場のある春光台公園にはファミリーでの花見客が訪れる。春の旭川に訪れた際には、この季節にしか見ることのできない美しい景色をぜひ楽しもう。
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