山田酒造(大島郡龍郷町)/奄美黒糖焼酎
【投稿日】2016年02月04日(木)| 鹿児島発
島への想い、黒糖焼酎への想い、濃く深く

黒糖らしさが際立つ焼酎の造り手として知られる「山田酒造」。その蔵は、大島郡龍郷町の長雲山系を望む里に静かに佇んでいる。
現在は、3代目の山田隆博さんを中心に、家族だけで黒糖焼酎を手掛ける。もともとは地元で愛される酒を造り続けてきたが、蔵を訪れた酒の目利きに見いだされて名が広まり、今では島外からの引き合いも多い。
特徴である“黒糖らしさ”の理由は、原料の黒糖の味と香りを、長雲山系のやわらかな伏流水と蔵付き酵母の働きで引き出すこと。蔵の隣に居を構え、朝な夕なにこまめに世話をすることも、繊細な味づくりにつながっている。
また、近年はサトウキビを自家栽培し、龍郷町内でとれた米を原料に“純奄美産”の酒造りにも挑んでおり、島と地域への想いを強くしている。
「顔の見える焼酎を届けたい」と語る山田さんの酒造りの現場は、事前に連絡をすれば見学の相談も可能。2月~4月と11月~12月は繁忙期のため、見学は午後からの受け付けとなる。
【投稿日】2016年02月04日(木)【投稿者】たびらい編集部