多くの県民に惜しまれながら閉店した“太平燕発祥の店”の味を受け継ぐ

“太平燕発祥の店”として親しまれていた中華料理店「中華園」は、平成27年(2015)2月、82年の歴史に幕を閉じた。多くの県民が閉店を惜しむ中、中華園店主の甥として長年厨房で腕を振るっていた費清昱さんが3月に開業したのが「中華料理 頂香」だ。伝統の太平燕の味も、忠実に受け継がれている。
鶏ガラを丁寧に炊き上げただしに、塩と酒、薄口しょうゆを少し加えただけというシンプルなスープは、あっさりとしながらもコクが深い。程よい塩味で、白菜やネギなどの野菜の甘みが増すのもおいしさの理由だ。