“日本一恥ずかしい露天風呂”と呼ばれることもある、通りに面した温泉

南小国町の志津地区を流れる満願寺川。その中に沸く「川湯」は、川面とほぼ同じ高さに湯船があることで、この地の名物となっている。
道路や近くの橋の上からも丸見えで、入浴するのに少々度胸が必要だが、開放感は満点。まるで川の流れに身を委ねているような感覚になる。湯船はコンクリート製の浴槽が二つ。どちらの湯も41度とややぬるめで、無色透明、無味・無臭。特に早朝に川面から霧が立ちのぼると、幻想的な風景の中での入浴も楽しめる。湯上がりの爽快感も格別だ。
浴槽の横には洗濯場があり、野菜や食器を洗う場として、地元の人々の生活にしっかりと温泉が根付いている。すぐ近くに共同風呂もあり、こちらは地元の人たちの社交場となっている。