旬のもの 緑竹 節がない不思議な見た目をしたタケノコ「緑竹」は、エグみがほとんどなくアク抜きの必要がないのが特徴。軽く湯がけば簡単に皮が剥け、そのままでも食べられる。低カロリーで栄養価が高く、果肉が詰まっていることから「タケノコの王様」と呼ばれる。緑竹は亜熱帯性のため、タケノコが出る北限は宮崎県といわれている。 風味を堪能するなら焼きや天ぷらがおすすめ。他にも酢みそなどの和え物や中華料理など、さまざまな料理で楽しめる。 高千穂ひのかげくり 青雲橋がかかる渓谷の町・日之影町の谷から山頂にかけての急斜面で、興地(くうち)地区栗生産者が育てている。香り高く、栗きんとんなどの材料として人気があり、品質の良さが評判。落ちた栗はすぐに収穫するのが良い品質を保つコツ。そのため木の下にネットを張り巡らし、一カ所に栗があつまる仕組みを作り、素早く新鮮な状態のまま収穫している。 都農獲れみやざき金ふぐ 日本三大荒海の一つである日向灘で育ったシロサバフグを、最高の時期、サイズ、鮮度にこだわり水揚げしている。体が鮮やかな金色に輝いていることから、地元の都農町・川南町では「金ふぐ」と呼ばれ、「金とふぐ(福)」の語呂から、これ以上の縁起物はないとされる。身はトラフグとは異なり、鶏のササミに似たしなやかな白身。軽く炙って焼き切りにし、ポン酢で食べれば、上品な旨みが口の中に広がる。