
銅座エリアの路地裏に、中華料理好きの地元民がこぞって集まる「餃子菜館 万徳」があります。こじんまりと構えながらも、本場と同じ味が楽しめる知る人ぞ知る人気店。
厨房に立つのは店主・崔(サイ)さん。日本人のなかでも特に甘い味付けを好む長崎県人ですが、「本物の中国の庶民の味を楽しんでほしい」とあえて、その口に合わせることもなく本場そのものの味付けで料理を作っています。

店は18年前にオープン。初めはその味に「流行(はや)らない」との厳しい声もあったとか。その後、リピーターがついていき、今では崔さんの作る「こびない中華」が店を支えています。
店の味を出すため、料理は手作りにこだわります。人気メニュー「水餃子」は皮も具も崔さんが、ひとつひとつ愛情たっぷりに手作り。他にも「担々麺」や「麻婆炒飯」など中国の家庭で出される庶民の料理を忠実に再現しています。どれも一口食べるととりこになってしまうくせになる味。王道中華に飽きた人はぜひ「万徳」へ立ち寄っみて。