長崎県の気候

平均気温や降水量など

長崎県は九州の北西端に位置するため、東シナ海からの暖かい対馬海流の影響を受けて、全体的に温暖で寒暖差の小さい海洋性気候。梅雨から夏にかけて温暖多湿となり、じめじめする。梅雨期には、年間降水量の約30%にあたる雨が降る。長崎湾では、冬から春にかけて、30分~40分周期で海面が1メートル前後上下振動する「あびき」という潮位変動が発生する(特に3月に多く、全体の50%を占める)。北部の冬は季節風が強く、日本海型気候に近い。内陸部と島原半島は昼と夜の気温差が大きく、夏に暑くなり、冬の冷え込みはやや厳しい。対馬と壱岐(いき)は、朝鮮半島など大陸からの季節風の影響を受けて、冬には低温の日が続く。

そとめ神浦河川公園

気温

長崎市の夏の気温は、7月中旬から9月上旬にかけて30℃を上回るが、35℃以上の猛暑日はほとんどない。しかし夜の気温は高めで、7月下旬から8月中旬は25℃以上の熱帯夜が続く。冬の気温は平均4℃前後で、雪が降ることはめったにないが、東シナ海からの季節風によっては大雪になることもある。長崎市と県内各地を比較すると、壱岐と対馬の冬は約1.5℃低く、夏は2℃ほど低い。島原半島と五島列島は、長崎市ほぼ同じ。

年間平均気温

「長崎」、島原半島の「口之津(くちのつ)」、「対馬」の三つの地域と、「札幌」、「東京」、「那覇」の年間平均気温を比較した。長崎県内の3地域の1月~3月の気温は、東京よりも平均で約1℃高く、札幌よりも9.5℃高い。同時期の那覇の平均は17℃。長崎と口之津では夏の気温も東京より1~2℃高くなるが、対馬は東京とほとんど変わらない。長崎の冬の平均気温は最高で10℃以上、最低で4℃前後となり、氷点下になることはほとんどない。

長崎県主要都市と各地の年間平均気温

長崎県主要都市と各地の年間平均気温

降水量

年間降水量では、雲仙や多良岳、国見岳などの山岳部で約2600ミリ、対馬や五島列島などは約2250ミリと多い。長崎や壱岐、口之津は約1800ミリとなっており、長崎県の年間平均降水量(1857ミリ)とほぼ一致する。日本国内で見ると、年間平均降水量は全国12位(1位は高知県の2548ミリ、全国平均は1611ミリ)。ちなみに長崎市では、昭和57年(1982)7月に集中豪雨が起こり、7時間で450ミリもの雨が降った。

長崎県主要都市と各地の年間降水量

長崎県主要都市と各地の年間降水量

長崎県の三つの地域(長崎・口之津・対馬)の年間降水量は、全国平均の1611ミリよりも多く、特に対馬では6月~8月に年間量の約45%(990ミリ)の雨が降る。この数値は、同期間の東京の約2倍、札幌の4倍弱にあたり、台風の多い那覇と比べても1.6倍ほど。日本国内で最も年間降水量が少ない長野県(933ミリ)の年間分を、この3カ月間で上回る。対馬は、周辺に暖かい対馬海流が流れている影響で大量の雨が降る、典型的な海洋性気候。長崎市も同時期の3カ月間で、約825ミリの降水がある。

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