オールシーズンで、唐津くんちの雰囲気を楽しめる施設

唐津くんちの主役といえば、曳山行列(ひきやまぎょうれつ)。ここ「曳山展示場」には、江戸時代から明治初期にかけて作られた曳山14台が展示されている。全てが年に一度の出番をここで待つ、現役の曳山である。最大のもので高さは6メートルを超える。
最も古い刀町の一番山・赤獅子は、文政2年(1819)に石崎嘉兵衛(いしざきかへい)が、京都で見た祇園山笠にヒントを得てつくったもの。木型や粘土の原型に和紙を数百枚重ね、その上から漆を塗り重ねて、さらに金箔などを施して仕上げられている。鮮やかな極彩色に彩られた14台の曳山は、2年に1台ずつ、30年周期で修復を施されるという。
また、併設されている土産コーナーでも、曳山関連の土産物の品ぞろえが豊富。ユニークな曳山グッズを見て回るだけでも楽しませてくれる。