野付半島 道東にある「この世の果て」を満喫する方法
「北海しまえび」漁が行われる野付湾。豊かな海産物をもたらすこの浅い湾をつくり出しているのが、別海町と標津町にまたがる野付半島です。おすすめのデイツアー、独特な景観のトドワラ・ナラワラの秘密、そしてイチオシグルメまで野付半島の楽しみ方をガイドします。
![野付半島 トドワラを歩く人]()
野付半島(のつけはんとう)は北海道の東、知床半島と根室半島の中間に位置し、別海町(べつかいちょう)と標津町(しべつちょう)にまたがる砂嘴(さし)。砂嘴とは、岸沿いに流れる海水によって運ばれた土砂が堆積してできる、海上に長く突き出た地形のこと。全長約26キロの野付半島は、日本で最大の砂嘴です。
その自然の豊かさから、北海道遺産やラムサール条約にも登録されている野付半島を紹介! 季節の花、そして、地盤沈下によって生まれた幻想的なスポット「トドワラ」など、野付半島の独特な楽しみ方をネイチャーセンターのスタッフに聞きました。
ライター/宮津有沙 更新/平成30年(2018)1月
花畑と海を一度に堪能! 野付半島は人気の花名所
尾岱沼発の観光船を利用して、野付半島を深く楽しもう
野付半島が生んだ幻想風景「トドワラ・ナラワラ」の魅力
野付半島で味わいたい注目グルメ
![野付半島 北海シマエビ]()
野付半島では、明治時代から伝わる帆舟「打瀬舟」を使った前述の北海しまえび漁が行われます。この漁が行われる季節は、6月下旬~7月下旬、10月中旬~11月中旬の2シーズンです。
野付湾で獲れる新鮮な北海しまえびを味わいたいなら、打瀬舟漁から塩茹で加工までを見学できる「シマエビ体験プログラム」に参加を。こちらは、漁をより間近で見られる小型舟に乗りこみ、じっくりと見学できるツアー。通常は立ち入ることのできない競りの様子や、塩茹で加工の見学、試食までを楽しめます。問い合わせは別海町観光船(0153-86-2533)まで。

さらに、野付半島で味わえるグルメのひとつが「別海ジャンボホタテバーガー」。こちらは、野付沖でとれた肉厚な天然ホタテを春巻きにし、道産小麦のバンズではさんだご当地バーガーです。平成23年より開催されている「全国ご当地バーガーグランプリ」で初代グランプリを獲得、また二連覇を達成したことでも有名なバーガーです。
野付半島ネイチャーセンター内のレストラン「野花」(営業/5月~10月)でも提供されています。旅のお供に味わってみてはいかがでしょうか。
夏だけじゃない! 野付半島の冬の魅力