大分発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
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達人指南
現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。
別府湾沿いにある大分マリーンパレス水族館「うみたまご」。隣接する猿で有名な高崎山自然動物園とともに、大分のレジャースポットとして人気です。うみたまごの最大の魅力は他の水族館と比べて、とにかく動物と人間の距離が近いということ。ふれあいがテーマの人気アトラクションや動物たちのハイレベルなパフォーマンス、そして大迫力の大回遊水槽など見どころ満載です。
「うみたまご」は猿で有名な高崎山に隣接し、別府湾沿いの自然豊かな場所にある。1964年に創業した「大分生態水族館マリーンパレス」が、2004年に全面リニューアルされ、「大分マリーンパレス水族館 うみたまご」の名で生まれ変わった。およそ50年もの歴史を持つ老舗水族館だ。うみたまごでは他の水族館と比べて、とにかく動物と人間の距離が近い。動物との触れ合いの距離の近さや展示方法への工夫、照明やBGMなど演出の美しさ、サービスの質の高さなどから、長年にわたって培われてきた知識と技術がうかがえる。とくに館内の中心に設置された大回遊水槽は、見る場所によって違う水槽に見えるような工夫が凝らされている。取材/櫛野 千賀子、2015年 7月◆その他のおすすめ大分観光情報→大分観光のおすすめ情報10選九州ローカル案内役が厳選おすすめホテル特集
[たびらいセレクション]
(たなか たいら) 田中 平さん
数多くのアトラクションの中でも、とくに人気が高いのが「うみたまパフォーマンス」。セイウチをはじめ、ペリカンやゴマフアザラシ、トドと、次々と芸達者な海獣たちが登場。トレーナーと息の合った演技を繰り広げる。笑いあり、驚きあり、愛嬌ありのパフォーマンスだ。距離の近さでいえば、海獣たちと来館者の間にはロープが1本あるだけ。観客席の階段からゴマフアザラシが登場する演出などもあり、まさに目と鼻の先でパフォーマンスが繰り広げられる。季節ごとにショーのストーリーや芸の演目も変わる。「同じストーリーでも、出演するトレーナーによって演出や海獣たちの反応が違うんですよ」と達人・田中さんは言う。うみたまごの体験型アトラクションには、何度見ても新鮮に楽しめるように工夫が凝らされているのだ。ショーの後の「ふれあいタイム」では、海獣たちに触ったり記念撮影をしたりもできる。触り心地やにおいも含めて、全身で体感するのがおすすめだ。
うみたまごには工夫を凝らした水槽が多くある。目玉である水量1250トンの「大回遊水槽」には、サメやエイなどの大型魚をはじめ、大分の海に生息する90種1500尾の魚たちが暮らす。創業の「マリーンパレス」時代に、世界初の潮流式回遊水槽を実現した高い技術力は健在。細部まで見せ方にこだわった大水槽で、さまざまな角度から海の世界を堪能できる。その他にも、日本で初めて人工照明の下でのサンゴの繁殖に成功した「サンゴ大水槽」や、魚や海の生き物と触れ合える「タッチプール」、幻想的な「クラゲの水槽」、大回遊水槽の水底をクッションに座ってゆったりと鑑賞できる「うみたまホール」など、多彩な水槽がそろう。ちなみに、今では珍しくない大水槽でのダイバーによる餌付けや魚たちの曲芸を、うみたまごでは50年前から日本でいち早く取り入れていた。現在も、その発想の柔らかさで、うみたまごは日々進化し続けている。
「あそびーち」とは“あそべる×ビーチ”のことで、2015年の春にオープンした。コバルトブルーのプールでゆったりと過ごす海獣や魚たち、南の島を思わせるビーチ、本物のサンゴに、木々の木陰……。別府湾を望むオープンスペースに、動物と人間が共存する空間が広がる。「人間がコントロールするショーとは違い、動物たちが暮らすスペースに人間がお邪魔させてもらう感覚です」と田中さん。子どもも大人も、トレーナーの指示に従いながら、最初はこわごわと動物たちに触れる。来園者は動物たちと対等な立ち位置で、接し方を考えながら遊ばなければならないため、環境や動物愛護についても学べる場所となっている。そして、動物たちの気持ちに寄り添いながら、上手にコミュニケーションをとれれば、イルカとのキャッチボールやペンギンとの散歩も可能だ。芝生には海をテーマに全国から公募で選ばれた現代アートの遊具も設置されている。潮風を感じながら、体力を持て余した子どもが体を動かすこともできる。
イルカと人間の触れ合いと癒やしをテーマに、うみたまごが海上に造った体験型施設が、「うみたま体験パーク つくみイルカ島」だ。「大自然に囲まれてねえ、いいところにあるんですよ」と、解説する田中さんも満足げ。うみたまごから車で約1時間の津久見市にあり、河津桜の名所・四浦地区(ようらちく)の美しい海に、多くのイルカたちが暮らしている。つくみイルカ島では、イルカのダイナミックなパフォーマンスを自然の海で楽しんだり、イルカに触ったり餌をあげたり、イルカにつかまって一緒に海を泳いだりすることもできる。さらに、来園者自身が電動小型ボートを操縦し、イルカを間近で観察したり餌やりをしたりできる「イルカボート」や、キャッチ&リリースの「ファミリーフィッシング」、小さな子どもも喜ぶ「魚の餌やり体験」などもある。自然や生き物との触れ合う多様な体験を、1日かけてたっぷりと楽しめる場所だ。観光を楽しむならホテル選びも重要!ホテル・宿を見つけて、旅行に行こう!
とくに人気のある「うみたまパフォーマンス」と「イルカのパフォーマンス」の他にも、館内のあちこちでさまざまな催しが行われている。ここでは知っておきたい「みる」「ふれる」「あそぶ」を紹介する。
うみたまごには人気者がたくさんいるが、愛嬌ある仕草や優雅な泳ぎなど、チャーム・ポイントはそれぞれ。たくさんの仲間たちの中から、自分のお気に入りを見つける楽しさもある。
うみたまごを存分に楽しむために、レストランやフードコートで腹ごしらえをしっかりと。ショップでは、うみたまごオリジナルのグッズをチェックしよう。
うみたまごは別府湾沿いに位置し、JR大分駅とJR別府駅の両方から路線バスで15分~25分の場所にある。温泉めぐりなどもしたい場合には、レンタカーがあったほうが便利だ。
・福岡方面より九州自動車道鳥栖ジャンクションより大分自動車道へ→別府IC→県道52号線→国道10号線を大分方面へ・熊本方面より[九州自動車道利用の場合]九州自動車道鳥栖ジャンクションより大分自動車道へ→別府IC→県道52号線→国道10号線を大分方面へ[一般道経由の場合]57号線(阿蘇経由)より大分県へ→57号線より犬飼方面へ→国道10号線より大分市へ→国道210号線経由、また国道10号線に戻り別府方面へ・大分空港より(車で50分)大分交通バス大分駅行き特急「大分空港」→「別府北浜」で路線バスに乗り換え、「高崎山自然動物園前」下車レンタカー予約⇒大分のレンタカー比較といえば、たびらいレンタカー【早割で最大50%OFF】
・JR博多駅から……JR日豊本線別府駅下車(特急利用で約2時間)、大分交通バス大分駅行き「別府駅前」乗車、約15分で高崎山自然動物園前下車。 ・JR宮崎駅から……JR日豊本線大分駅下車(特急利用で約3時間)、大分交通バス別府・国東方面行き「大分駅前」乗車、約25分で「高崎山自然動物園前」下車。
【住所】大分市高崎山下海岸【電話番号(問い合わせ)】097-534-1010【営業時間】9時~18時 ※夜間営業期間は21時まで営業【料金】大人(高校生以上)2200円/子供(小・中学生)1100円/幼児(4歳以上)700円※夜間割引、団体割引(15名以上)あり※ナイトチケット大人1900円/子供900円/幼児600円※うみたまご年間パスポート「うみたまPASS」大人4800円/子供2400円/幼児1600円【定休日】なし ※メンテナンスなどでの休館あり【駐車場】800台 ※乗用車410円、大型車(マイクロ・大型バス)1030円/1回【公式サイト】⇒公式サイトはこちら【うみたまごの見学所要時間の目安】観覧のみで1時間30分。※「うみたまパフォーマンス」を観るならプラス30分
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夜のうみたまご
夜のうみたまごも、昼とはまったく違った雰囲気でおすすめだ。夏休みや冬休み、クリスマス、年末年始、GWなどには、うみたまごは期間限定で夜間営業をしており、館内がライトアップされる。18時からの入館で割引になるチケットもあり、ナイトリピーターも多いとか。クリスマスや正月には、コスチュームに身を包んだダイバーたちが登場することも。
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