
長崎県平戸市にある平戸城の一部を改修して宿泊施設にする計画が進んでおり、「城泊(しろはく)」の全国第1号として、2020年7月ごろの営業開始を目指しています。
平戸城は平戸藩主の松浦氏によって江戸中期の1718年に再築城され、天守閣を含む現存の建築物の大半は戦後に再建されました。宿泊施設に生まれ変わるのは、1977年に復元された鉄筋コンクリート2階建ての「懐柔櫓(かいじゅうやぐら)」。

平戸瀬戸に突き出すように建てられており、2階からは赤いアーチが鮮やかな平戸大橋を望みます。以前は工芸品や民俗芸能の道具などを展示していましたが、現在は倉庫として利用されています。
ヨーロッパなどでは、その土地の歴史を学び体感できることから、城や宮殿を活用したホテルが人気です。平戸市が2017年、一夜限定で平戸城の天守閣に宿泊するカップル1組を募集したところ7428組の応募があり、半数を超える4241組が海外からだったため、国では「城泊」を全国に広めたい考え。
長崎観光では平戸ドライブや平戸の世界遺産も注目を集めています。城泊によって、平戸観光が盛り上がりそうです。