多くの声に応え、熊本電鉄で運転体験会を追加開催

平成28年(2016年)11月5日(土)、北熊本車庫内で“青ガエル”の通称を持つ5000形5101A号車の運転体験会を開催した熊本電気鉄道株式会社。
5000形5101A号車は、冷房化の改造ができないことや部品調達が難しくなってきたことなどから今年(2016)2月14日に惜しまれながら引退した電車だ。最後の営業運転を迎えた「ラストラン」には、現役最後の雄姿を目に焼き付けようと全国から集まった大勢のファンらが思いおもいに青ガエルとの別れを惜しんだ。現在は北熊本駅構内で保存されている。
熊本電鉄が所有している5000形は、東急電鉄目蒲線で運用されていた初代の5000系電車を1985年に譲り受けて導入したもの。国内で唯一現役運行されていて、北熊本~上熊本間を主に地元市民の足として走り、全国からもファンが訪れていた。
受付開始後、すぐにチケットが売り切れてしまい、「参加したかった、また乗りたい!」との多くの声を受け、運転体験会の追加開催が決定した。当日は、運転講習を受講したのち、北熊本車庫内の線路およそ100メートルで運転体験が行われる。指導運転士がつきながら発車合図でドア閉め、10キロメートル毎時以下で走行。停止位置に合わせて停車という流れで運転台を変えながら、2往復する。
参加者にはお土産も。鉄道ファンならずも、歴史ある名電車を運転できる貴重な機会をぜひ体験してほしい。