九州の元気を、現地から紹介する

九州の現地記者が5月19日、熊本と福岡の県境にある「山鹿温泉」を訪れた。
国指定の重要文化財である芝居小屋「八千代座」に、現代に蘇った日帰り温泉「さくら湯」、古民家カフェなど、情緒たっぷりな街並みが魅力の山鹿温泉。自由気ままな散策や、雰囲気のいいカフェでの一休みなどが楽しめる温泉街だが、今は観光客の姿はちらほら見られる程度。
山鹿には今回の地震で大きな被害は出ていない。しかし、熊本市内から近いということもあり、現在は復興関係者の拠点として利用されていることも多い。
「復興支援には全面的に協力していきます。ただ、観光の方々にも利用してもらえるよう、一般の方の受け入れも行っています。福岡との県境にある山鹿は、幸い大きな被害も出ていないので」と話すのは、「山鹿ニューグランドホテル」の吉川社長だ。「八千代座や飲食店も通常通り営業を行っています。町が日常を取り戻すには、観光客が戻ってきてくれるのが一番なんです」