旬のもの アラカブ 頭部の模様が「かさぶた」の似ていることから「カサゴ」と呼ばれ、九州地方では「アラカブ」と呼ぶ。現在は高級魚として扱われているが、江戸時代では味がまずいということで「アンポンタン」と呼ばれ、日干しにして魔除けやお守りに使われていた。浅海の岩礁域、礫場、転石や海藻帯に生息し、冬から初春に旬を迎える。肉は白身で淡泊。刺身、塩焼き、煮付け、唐揚げ、鍋、味噌汁など料理の幅は広い。 アスパラガス 江戸時代、オランダ人によって伝えられた「アスパラガス」。新陳代謝に重要な役割を果たすアスパラギン酸が豊富に含まれる。長崎アスパラは、2月~5月に収穫される「春アスパラ」、6月~10月に収穫される「夏アスパラ」と、年に2回旬を迎える。「春アスパラ」は、香り、甘味が強く柔らかく特においしい。長崎市では琴海地区・手熊地区・東長崎地区などで生産される。 ウチワエビ 頭胸部がうちわの形に似ていることから名付けられた「ウチワエビ」。以西底曳網で、ほぼ周年にわたり漁獲されるが、旬は3月から初夏にかけて。活エビは刺身で食べられることが多い。フライやブイヤベースの具にもよく合い、さまざまな調理法で食べられる。長崎県平戸の特産品とされる「天然オオバウチワエビ」は、一般的な「ウチワエビ」とは違い、身が厚くしっかりとした歯ごたえがある。