旬のもの トマト 暖かい気候と温室を利用して、熊本県ではトマト栽培が盛んに行われている。7月には主な栽培地域である阿蘇地方や玉名、八代など広い地域で旬を迎える。熊本の年間のトマト生産量は約12万トンと全国1位で、そのうちの約70%を冬から初夏に出荷されるものが占めている。また、海沿いに位置する玉名や八代のトマト畑には塩分が混じっており、根が水分を制限することから、甘みが凝縮されて糖度が高いのが特徴だ。 鮎(あゆ) 球磨川や杖立川などでは6月ごろから鮎釣りが解禁され、大物を釣ろうと多くの釣り人たちが熊本を訪れる。急流・球磨川の藻を食べて成長した鮎は、臭みがなく身が引き締まっており、特に6月下旬から7月にかけて獲れる“若鮎”は皮や骨まで柔らかい。また、杖立温泉周辺の旅館や飲食店では、定番の塩焼きに加えて、塩漬けにした“うるか”なども味わえる。⇒詳細はこちら ヤマメのつかみ取り 7月下旬には五家荘(ごかのしょう)を舞台に、恒例のイベント「ヤマメのつかみ取り」が行われる。渓流の一部がせきとめられ、放されているヤマメを素手でつかみ取る。取ったヤマメは、その場で塩焼きにして食べたり、お土産として持ち帰ったりできる。夏でも比較的涼しい五家荘では清流にヤマメが生息しており、多くの釣り人たちが訪れる。