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【投稿日】2017年06月12日(月)| 熊本発
平成28年(2016)4月の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城。ボランティアガイド団体「くまもとよかとこ案内人の会」では、“今こそ見ておきたい”をテーマに熊本城で観光ガイドを続けています。会長でガイド歴9年の吉村徹夫さんに話を聞きました。
▲再建工事のため鉄骨で覆われた「天守閣」。上層階の瓦はほとんどはがれ落ち、入口付近の石垣が崩落しています。現在、70名が所属する「くまもとよかとこ案内人の会」では、熊本城をはじめ、熊本の観光スポットを案内するボランティアガイドを行っています。約400年の歴史を誇る熊本城は、最大震度7の地震を2度も受け、多くの歴史的建造物が被災。地震発生後は城内への立ち入りが規制され、観光ガイドも休止せざるを得なくなりました。▲地震で大きな被害を逃れた「宇土櫓」。「天守閣」並みの構造と規模を誇り、築城以来現存する貴重な櫓として国の重要文化財に指定されています。「地震後の熊本城を見た時は、ただただショックで呆然としましたね。けれども、痛手を負ってもなお力強くそびえ立つ熊本城の姿に力をもらい、負けないぞという気持ちが湧き上がってきました」と会長の吉村徹夫さんは当時を語ります。▲自作のパネルを使って説明する吉村さん。案内する人の性別や年齢を考慮して、準備する資料を変えるという細やかなガイドが評判です。熊本城に隣接する二の丸広場への立ち入り規制が解除されたのを機に、地震から約2カ月後に観光ガイドを再開。“今こそ見ておきたい”をテーマに、被災した櫓群の一部を城外から見学できるコースを設けました。県外客を中心に多くの人々が訪れ、ガイドの依頼は地震前よりも増加しているそうです。▲崩落した石垣の石材は、二の丸広場の一角に仮置きされています。今後、石材に一個ずつ番号を付けて緻密に積み直されていく予定です。新設されたコースの見どころを吉村さんに尋ねると、二の丸広場から加藤神社方面へ曲がる場所から見える「戌亥櫓(いぬいやぐら)」を挙げてくれました。土台の石垣は内側から崩れ、隅石の一本柱が木造三階建ての櫓を支えています。少し触れると今にも崩れ落ちそうな様子が遠目でも分かるほど。被害の大きさを痛感させられます。▲隅石の一本柱で建物を支える「戌亥櫓(いぬいやぐら)」。テレビのニュースなどで有名になった「飯田丸五階櫓」とともに、“奇跡の一本石垣”と呼ばれています「戌亥櫓」から加藤神社方面の石垣は全壊。露わになった内側の石の大きさや色を見ると、石垣が造られた時代が分かるといいます。「江戸時代に造られた箇所や明治時代に復元された箇所などさまざまです。被災したことで、その歴史が一目で分かるようになりました」と吉村さん。「熊本城の再建はまだまだこれから。少しずつ復旧が進む様子をこの目で見届け、お客さんに正確に伝えていきたいですね」。▲今回話を伺った会長の吉村徹夫さん(右)と、ガイド歴10年以上の水野由美子さん。現在、70名の観光ボランティアガイドが熊本城をはじめ、熊本市内を様々な角度から案内してくれます。
■くまもとよかとこ案内人の会(見学コースや時間は相談可能)【電話番号】096-356-2333【受付時間】9時~15時【備考】公式ページ(http://www.k-yokatoko.com/)▼常駐ボランティアガイド【常駐場所】桜の馬場城彩苑 総合観光案内所内(熊本県熊本市中央区二の丸1-1-1)【案内人数】ガイド1人につき、1人~8名まで案内可能※常駐ガイドが出払ってしまう可能性があるので事前予約がおすすめ【交通】・JR熊本駅から市電で健軍方面行き約10分、熊本城・市役所前下車徒歩すぐ・九州自動車道熊本インターチェンジから車で約30分【駐車場】あり【料金】無料▼予約ガイド【案内区域】熊本城、熊本市内とその周辺【申し込み】3日前までの要予約【案内人数】ガイド1人につき、1人~15名まで案内可能【料金】無料(ただし、現地までの交通費としてガイド1人あたり2000円が必要)=========================熊本の宿をお得に予約⇒九州の宿泊予約は「たびらい 推し宿予約」へ=========================
【投稿日】2017年06月12日(月)【投稿者】たびらい編集部
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