本格的な復旧工事に入った熊本城

一連の熊本地震で被害を受けた熊本城で天守閣の一部を解体する工事が始まりました。7月頃には大天守閣のほぼ全体が工事用シートで覆われる予定です。しかし、復旧工事中も天守閣を見ることができるよう検討を重ね、透過性のあるメッシュシートで覆われることになりました。大天守出口部分の附櫓(つけやぐら)は5月頃、大天守の最上階6階は6月頃、小天守の1階部分は11月頃には修繕のため一時解かれる予定です。

また、日本橋高島屋(東京)で4月に開催された復興祈念展「熊本城と加藤清正・細川家ゆかりの品々」で展示されていた熊本城の模型が高島屋より寄贈され、二の丸駐車場のお休み処(休憩所)に展示されています。原寸150分の1の天守と100分の1の宇土櫓(うとやぐら)2点が展示中で、櫓や石垣の質感、瓦の紋様1つ1つまで丁寧に作成され見ごたえ十分です。日本の城郭や古建築の模型やジオラマを専門に製作している城郭模型製作工房が手掛けており、実際の図面をもとに作成されます。復旧に向け、今しか見ることのできない熊本城と比較してみてはいかがですか。