
高さ17.5メートルの陽石(男石)と周囲5.5メートルの陰石(女石)が、ひとつ岩になっている全国でも珍しい夫婦岩、「陰陽石(いんようせき)」。日本神話の中で、男女の“むすび”を象徴する高御産巣日神(たかみむすひのかみ)の大神の御神体として信仰されており、子宝や夫婦円満のいわれを持ちます。
この陰陽石は、人間の女性に恋心を抱いた竜が化石になったとの言い伝えがあるため、“竜岩”と呼ばれることも。その独特な形状は、時代を超えてさまざまな想像をかき立ててきたといえます。毎年9月の秋分の日には、五穀豊穣を願って「こばやし陰陽石まつり」が奉納され、神事のほか、踊りや太鼓演奏などが行われます。