細川藩の料理人だった森平五郎から脈々と受け継がれる味

肥後藩の初代藩主・細川忠利(ほそかわただとし)公の時代に生まれた滋養強壮食、からしれんこん。病弱だった忠利公のために、禅僧の玄沢和尚(げんたくおしょう)が考案したといわれている。
その当時に細川藩の料理人を務めていたのが、「森からし蓮根」の始祖である森平五郎だった。明治時代に入り、その子孫がからしれんこんの製造販売を始めた。その独特の製法は口伝で継承されており、現在は18代目が伝統の味を受け継いでいる。
さくっとした歯触りと鼻につんとくる辛さは、江戸時代から続く“熊本の味”だ。