多くの人が訪れる“小倉のぎおんさん”

八坂神社(やさかじんじゃ)は、小倉藩主細川忠興が元和3年(1617)に、小倉藩の総鎮守として祇園社を鋳物師町(いもじまち)に創建したものに由来する。明治時代には祇園社から八坂神社へと名称が変わり、昭和初期に小倉城内の現在の場所に移設された。“小倉のぎおんさん”として親しまれ、初詣や七五三など、折々に地元の人が参拝する神社となっている。場所柄、参拝する観光客の姿も多い。
正門の石鳥居は室町時代に造られたといわれ、福岡県の指定文化財になっている。ちなみに、映画『無法松の一生』で有名になった小倉祇園祭は、ここ八坂神社の夏の例大祭だ。約400年の歴史を持ち、祭りで披露される小倉祇園太鼓は、福岡県の指定無形民俗文化財に指定されている。