細川家旧藩士によって建てられた水前寺成趣園の中にある神社

水前寺成趣園の中に入り左に進むと見えてきます。西南の役で熊本城下が焼け野原となった明治10年(1877)。細川家旧藩主を慕う旧藩士たちにより建立された神社。藩主の御霊を祀り御恩に報い、戦いで荒んだ人心を安定させ熊本の町を発展させようとの願いが込められています。細川藤孝公ほか3柱を斎鎮し、後に歴代の藩主10柱及び忠興の公室であるガラシャ夫人が合祀されています。社殿は第2次世界大戦そのほとんどを焼失してしまいましたが、昭和48年(1973)に再建されています。
鳥居から境内に入って左側には、神水「長寿の水」がこんこんと湧き出ています。その水の水盤は、もともと朝鮮の京城城門の柱の礎石であったとか。それを細川忠興公が大いに愛し、庭に置き日夕賞玩していたという貴重なものです。訪れた際には、ぜひ注目してみてはいかが。
【住所】
熊本県熊本市中央区水前寺公園8-1
【電話番号(問い合わせ)】
096-383-0074(水前寺成趣園)
【交通】
九州新幹線・鹿児島本線熊本駅からJR豊肥本線で20分の新水前寺駅下車、徒歩15分/九州自動車道・熊本ICから国道57号経由8キロ、15分
【営業時間】
[3月~10月]7時30分~18時(入園17時30分まで)
[11月~2月]8時30分~17時(入園16時30分まで)
【定休日】
なし
【利用料金】
大人(高校生以上)400円、子ども(小・中学生)200円
【駐車場】
なし(周辺に有料駐車場あり)
【設備】
トイレ、食堂、売店、自販機
【備考】
駐車場は水前寺公園すぐ横にあり、ほか数カ所
⇒達人コラム「熊本・水前寺公園。湧水あふれる庭園を歩く」