志賀島といえば金印やきれいな海水浴場もいいのですが、大事なのは海の神様がこの地に祀られているということ。
全国の海の神社の総本宮がここなのです。穢(けが)れが厳禁の神様ですので、神社の中に入る際は、まず鳥居で御潮井と呼ばれる清め砂でお清めをしましょう。左右左と体に振りかけます。この清め砂は拝殿のまえにもあります。
海の神様と全国の龍が集まると言われている志賀島の参道は、海まで一直線に伸びています。また参道には山之神(山の神様)も祀られています。山を愛でてその年の豊作と豊漁を願う『山ほめ祭』という神事がある通り、山を守ることで海での大漁願っていたというのもここで感じられます。別名では龍の都とも称されている知られざる隠れパワースポットとも言われています。
九州北部に位置する志賀島は古くから、中国や朝鮮との交流が盛んでした。最も海を隔ててアクセスのしやすい場所である志賀島は重要な役割果たしてきました。そんな志賀島を見守って来た神様が海神として神格化。玄界灘からの海の安全を守る神様として、現在も地元住民から信仰されています。
鹿角堂という鹿倉庫では、1万頭分の鹿の角が奉納されています。これは昔、神功皇后が対馬で鹿狩りをしていたものだそう。なぜ鹿の角が?と思いますが、昔はこの鹿の角が釣り針や薬として利用され重宝されていたそうです。
たくさんの伝説や言い伝えのある島であり、そして志賀海神社との関わりは重要ともとれます。知れば知るほど深く探れるので、より一層志賀島の魅力を知れるはずですよ。
沖津宮のある沖ノ島には、志賀海神社が祭る三神の一人、表津綿津見神を祀られています。月に一度の大潮の日の引き潮の時に限り、この島が陸続きとなり渡れるという神秘的な場所。ただし地元の人も浅瀬でない時以外渡ることはなく、周辺は潮の流れと満ち引きが大変激しく泳いでの参拝は勧められていません。
神聖な場であるということを忘れず、参拝をしましょう。また干潮の時間から潮が満ちると戻れなくなるため、十分に時間には気をつけましょう。まずは、地元の人に尋ねるのもおすすめです。