1. ニセコでスキー!極上パウダースノーを堪能

達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

ニセコでスキー!極上パウダースノーを堪能

  国内外問わず、スキーヤー・スノーボーダーに愛されているニセコ。同じ北海道内のゲレンデの中でも特にニセコに人が集まるのはなぜだろうか?  ニセコの雪山の人気の秘密を探りました。

スキー

  冬のニセコはパウダースノーの聖地として世界にも知れ渡るスキーリゾート。2012年から始まったワールド・スキー・アワードで2013年度は国内4部門中、3部門で最優秀賞を受賞しました。その理由は一度、冬のニセコを訪れば分かります。

標高1308メートルのニセコアンヌプリには、それぞれ広大なスケールを誇る3つのスキーリゾートが隣接。その西南に位置するニセコモイワスキーリゾートも日本有数のパウダースノーを楽しめるスキー場です。近隣には温泉や飲食店が数多く立ち並び、国内外から訪れるスキーヤーやスノーボーダーで連日賑わいを見せる。そんな冬のニセコの魅力を達人がご案内します。

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丸谷智子さん
(まるやともこ)
丸谷 智子さん

ニセコスキーの達人
  北海道札幌育ち。カナダトロントに移住するが、日本が最も住みやすい国のため帰国。帰国後インターナショナルなニセコの可能性を見出し移住。ヒラフ、アンヌプリでの別荘管理業務経験後、エリアのプロモーションを中心にビジターセンターを運営する、比羅夫の中心に位置するエクスプロアニセコ株式会社のオペレーションマネージャーとして、満足度の高いリゾート作りにアンテナを張り巡らせる。倶知安羊蹄太鼓に魅せられ、その素晴らしさを継承するため仲間と奮闘の日々。
www.explore-niseko.com

ニセコ スキーの魅力は雪質と雄大なロケーション

羊蹄山とスキー場

  ニセコに訪れるスキーヤーを魅了するのは、国内屈指のパウダースノー。ニセコは実は世界で2番目に降雪量が多いといわれる地域。雪に含まれる水分はハイシーズンには7~8%程度とも言われ、水分量は少な目。つまり、雪が軽いのです。その雪質を堪能すべく世界中から多くのスキーヤーが訪れるわけです。

また、各スキーリゾートの規模感は、とても一日では全コースを滑りきれないくらい広大です。頂上から麓への最長滑走距離は、なんと5600メートル。山頂から北海道の雄大な大自然を目にしながら滑り降りる感覚は、ニセコならではの醍醐味。初心者から上級者まで楽しめるコースが揃っているのでレベルを問わず楽しめます。

さらに、ニセコは“アフタースキー”が充実するリゾートとしても国内最大級。スキーを楽しんだ後は温泉に浸かり、身体を温めた後は北海道ならではのグルメを味わい、海外も含め様々な地域から集う人々との交流はもうひとつの楽しみです。

初心者も上級者も楽しめる多種多様なコース

アンヌプリ峰

  ニセコの大きな特徴は、アンヌプリ峰を包囲するグランヒラフ・ビレッジ・アンヌプリ国際の3つの大きなスキーリゾートにあります。それぞれが国内でも最大級のスキー場でありながら、全山共通のリフト券を購入することですべてのエリアをまたがって滑走することが可能。また、ゆっくりとリラックスしながら滑り降りる初心者向けのコースから、難易度の高い上級者コースまですべてのスキーヤーが満足できる内容です。

しっかりと整備された圧雪コースから非圧雪でパウダーランが楽しめるコースまで、そのバリエーションは実に多彩。自然の息吹を感じながら白樺林を滑り抜けるツリーランや、幅の広いオープンバーンをファミリーや仲間とともに一気に滑り降りる爽快感は、日常では得ることができないほど格別な感覚なのです。広大なエリアに多くのコースを擁するため、待ち時間の少ないゴンドラやリフトもストレスを感じることがなく、まさにスキーヤーのパラダイス。

アンヌプリ峰の西南にはモイワスキーリゾートがあり、こちらもハイシーズンにパウダーランを満喫したい方にはぜひ一度体験してもらいたいスキー場です。滑走距離ではアンヌプリ峰の各スキー場には劣るかもしれませんが、パウダーの質と山の息吹をそのままに感じることができるコースはまた格別です。

また、ニセコは初心者にも優しいスキーエリアのひとつ。レンタルスキーのサービスも充実し、スクールやインストラクターも数多く、まったくの初心者であったとしても、一日あればその楽しさを充分に感じることができます。

ふわっふわの新雪は、スノーボードを楽しむにも最適!

スノーボーダーと羊蹄山

  スキーヤーはもちろんですが、ニセコはスノーボーダーにとってもパラダイスです。

雪上のサーフィンとも言われるスノーボードの醍醐味は、何と言っても朝一まだ誰も滑っていない新雪の斜面を滑り降りることに尽きますが、ニセコのパウダースノーはそんなスノーボードをこよなく愛する者の心を魅了します。アンヌプリ峰の各スキー場には非圧雪のコースも多いので、大雪の降った翌日の朝、スノーボーダーはきっと「どのコースを滑ろうか?」と、麓から山頂を眺め悩んでしまうほど心が弾むことでしょう。

さらに、ニセコはコース外を滑るバックカントリーにも前向きで、「ニセコルール」という安全上のルールにのっとって、スキー場のリフトを使い山頂まで登った後に9つのゲートからバックカントリーフィールドにアクセスすることも可能です。ニセコはパウダーガイドも多いので、バックカントリーに興味がある上級者はガイドをお願いして、手付かずの自然の中に身を任せフレッシュパウダーを堪能することもできます。もちろん、スキー場には初心者に優しいコースやレンタルスノーボードも充実しているので、まだスノーボードの楽しさを味わったことがないのなら、ニセコの土地で新たにスノーボードに挑戦してみるのもおすすめです。

スポーツ以外にも楽しいイベントがいっぱい!

カウントダウン花火

  ニセコのゲレンデでは、“滑り”以外にもシーズン中は毎日のように何かしらのイベントが行われており、訪れる人を楽しませてくれます。特にクリスマスシーズンから年明けまではイベントが目白押し! 各施設が趣向を凝らして冬のニセコを盛り上げます。

クリスマスには真っ白なゲレンデに真っ赤な服のサンタクロースが登場! 子どもたちにプレゼントを配ってくれる嬉しいサプライズ付き。年末恒例のたいまつ滑走では、あたたかな炎がゲレンデにいくつも浮かび上がり、ゆっくりと滑り降りてくる様子が幻想的です。もちろん見るだけでも楽しいですが、せっかくなら参加して今年を締めくくりましょう。その後、カウントダウン時には、冬の澄んだ夜空に花火がくっきりと浮かび上がり、ニセコでの年越しを大いに盛り上げてくれます。

年が明けてからは、初日の出を山頂で拝める初日の出ゴンドラがニセコビレッジで運行されたり、グランヒラフでは餅つき、アンヌプリではホットミルクが振る舞われたりと、各所で新年をお祝いするんです。ニセコは春まで目が離せないですよ!


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おすすめのスキー場

  ひと言でスキー場と言っても、その人のレベルや年齢によって向いているところは異なるもの。そこで達人が、それぞれの条件に合うおすすめのコースを教えてくれました。

おすすめポイント
  ロングコースがいくつもあるニセコビレッジでは、大自然の中を長く滑走する爽快感が特徴で上級者でも大満足。アンヌプリにもさまざまなコースがあり、緩やかで広々としたファミリーコースやパラダイスコースなどは初心者やキッズにもおすすめ。HANAZONOアドベンチャーパークでは、ジップラインやスノーチュービングなどのアクティビティが楽しめます。スキー以外の雪遊びもできるので、子ども連れに人気! またコースの一部にハーフパイプなどが設置されているHANAZONO PARKがあり、さまざまな公式イベントが行なわれます。大会がない時にはプロのスノーボーダーもジャンプの練習に訪れるスポットです。

ニセコ全山共通リフト券を使えば、これらのスキー場を跨いで利用することができるため、さらに充実したスキーライフを送ることができます。

ニセコのゲレンデで行なわれるイベント

  ゲレンデにサンタが!? ニセコならではのダイナミックな風景を楽しめるイベントが盛りだくさん!

おすすめポイント
  クリスマスには、ぜひ子どもを連れてニセコへ。ゲレンデに颯爽とサンタクロースが現れて、ちびっこ限定でプレゼントを配ってくれるサービスが! 夢のあるイベントがニセコらしい。イベントを行なっているスキー場は限られているので、狙いをつけて向かうのが得策です。カウントダウンは各施設で大盛り上がりなので、自分の宿泊先の近くに行ってみるのがおすすめ。こんなにアクティブな年越しができるのは、ニセコならではです。

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ニセコへの交通アクセス

  スキーシーズン中は、各ゲレンデを結ぶシャトルバスが運行される。上手に利用してニセコの山を制覇しよう!

車でのアクセス

  ・札幌から 国道230号線経由 約120分
・千歳から 国道276号線経由 約120分
・小樽から 国道5号線経由 約100分
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バスでのアクセス

  ニセコバス 小樽⇔ニセコ 約2時間
北海道中央バス 札幌⇔ニセコ(高速バス) 約3時間

ニセコの冬を120%堪能するコツ

Q ニセコの冬の夜にはどんな過ごし方をするのがおすすめ?
A ニセコはアフタースキー(スキーが終わった後のこと、夜ですね)も充実していますが、やはり筆頭は温泉ですね。飲食店もスキー場エリアに多数ありますので、食事を楽しむのもおすすめです。さらに最近はスパやエステ、マッサージのサービスを提供している施設も増えています。
Q スポーツが苦手な人でもニセコを楽しめる冬遊びってありますか?
A スキー以外にもニセコには冬のアクティビティが充実しています。
中でもおすすめはスノーシュートレッキングやトナカイぞり、ジップライン、スノーモービルも楽しめます。そして意外と知られていないのがウインターラフティング、夏だけでなく冬もラフティングが楽しめます。
Q ニセコは冬にはどんなグルメが味わえますか?
A ニセコにはたくさんの飲食店があるので、お好みによって様々なグルメが楽しめますが、冬はやはり北海道ならではの海鮮料理がおすすめです。「かき」や「かに」を冬の看板料理として提供するお店もたくさんあります。
Q 一番混み合うのは何月頃?直前でも宿の予約はできますか?
A 冬のニセコのピークはクリスマス前から2月上旬の旧正月の時期。
クリスマスから年始にかけては国内はもちろん海外からも様々な方がニセコを訪れます。1月から2月上旬は最も雪の良い時期なのでかなり混み合います。旧正月にはアジアの方々も多数訪れます。宿泊はできれば余裕をもって一ヶ月以上前から予約した方が良いかもしれません。直前の予約はキャンセル等が無い限り、なかなか難しいでしょう。
Q 冬の間長期間滞在したいけれど、費用をできるだけ抑える手段はどんなものがありますか?
A 冬のニセコにある程度長期滞在をお考えなら、数人でコテージを一棟借りる方が格安でしょう。スキー場エリア近郊にペンションもたくさんありますので、そちらも長期滞在向けかと思います。但し、年末年始など時期によって料金が変動する場合もありますので、事前に確認すると良いでしょう。(ちなみに・・・さらに長期を希望するなら、冬期間のみスタッフを募集する施設や飲食店がたくさんあるので、働きながら滞在するという荒技もあり)
Q 春スキーは何月頃までできますか?
A 春スキーは通常5月のゴールデンウィークまで楽しめます。
雪質はハイシーズンに比べ劣りますが、春ならではのTシャツや薄着でのスキーが楽しめます。雪焼けにはくれぐれもご注意を。
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