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神の島・久高島の魅力に迫る!観光情報や島の楽しみ方をご紹介

南城市|【更新日】2025年7月25日

神の島・久高島の魅力に迫る!観光情報や島の楽しみ方をご紹介

久高島は、琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、ここから国づくりを始めたという琉球の聖地。今も島の人々によって神事が行われ、平和への祈りと感謝が捧げられています。そんな神の島の魅力に迫ります。

目次

久高島ってどんなところ?

ニライカナイに最も近いとされる島

久高島は沖縄本島南部、南城市の沖合5キロに浮かぶ周囲約8キロの細長い島。琉球開闢(かいびゃく)の祖アマミキヨが天から舞い降りてきて、ここから国づくりを始めたという琉球の聖地です。

『琉球国王由来記』によれば、島の「イシキ浜」に五穀の種が流れ着き、そこから農業が始まったとされています。今でもその浜はニライカナイからの神が島を訪れる時に船が着く場所といわれ、神聖な浜になっています。

12年に一度行われていた秘祭「イザイホー」とは?

イザイホー

琉球王朝時代には、聞得大君(きこえおおきみ)と一緒に国王もこの島に渡って巡礼をしましたが、のちに国王の代理人であるノロ(祝女)の制度ができ一任しました。それを継承して行われてきたのがイザイホーという秘祭です。

12年に一度午年に行われていた神事(秘祭)ですが、現在では後継者がおらず、昭和53年(1978)を最後に途絶えています。平成27年(2015)には、全国各地でそのイザイホーについてのドキュメンタリー映画が上映されました。昭和41年(1966)に撮影され、翌年に完成しましたが、公開を望まない神人がいたことからお蔵入りしていました。

この作品では、1カ月あまりかけて行われる秘祭の一部始終や、久高島の島民の当時の生活が記録されています。

事前に知っておきたい島内の観光情報

久高島

久高島は、那覇空港から車で40分ほどの安座間(あざま)港から高速船で15分、フェリーで25分と、日帰りでの観光も楽しめます。

あまり起伏がなく平坦な島なので、島内巡りはレンタサイクルが主流です。お店は島内に三店舗あり、どれも港から近い場所にあります。ただし、自転車の数が限られているので、繁忙期は注意が必要。心配なら事前に電話をして抑えておくのが良いです。夏場はとても暑く、また日陰になる場所も限られているので、熱中症対策はしっかりと。港近くの集落には自動販売機が設置されているので、そこで飲み物を購入しておきましょう。

グループで訪れるなら、島の人が車を出して有料で案内をしてくれます(要予約)。またガイドさんが付いて巡るので、島についての解説も聞くことができてお得です。予約は久高島ガイドツアーの公式サイトへ

参加できる島の行事はある?

久高島では、年間を通して約30もの行事が行われています。日程は全て旧暦。そんななか、島民以外でも参加が許されている行事が二つだけあります。旧正月と、8月10日から15日に行われる「ハティガァティ」です。くれぐれもカレンダーを見間違えないよう旧暦でチェックしましょう。

宿泊施設について

日帰りではなくじっくりと久高島を見て歩きたい人は、民宿が3軒あるほか、久高島宿泊交流館というNPO法人久高島振興会が運営している宿泊所があるので、利用すると良いでしょう。特に交流館には秘祭イザイホーなど、島の貴重な写真や資料などを展示する久高島民俗資料館が併設されているので、島のことを知るには適した宿泊施設といえます。

島内にも民宿がありますが、本島南部のホテルに泊まる人も多いです。

本島南部・南城市のおすすめホテルはこちら

島の名物、神様の使いイラブー

イラブー

久高島はイラブー(ウミヘビ)を食べられる地域としても有名。イラブーは、神様の使いとされている神聖な生き物なのです。島ではイラブ―汁を飲むと半年分の元気がもらえるとされていて、名物になっています。いつもあるわけではないのですが、島の食事処「とくじん」で食べることができます。

「イラブーそば」や「イラブー汁」などのメニューがあり、臭みはなく、身はやわらかいです。ぜひ一度食べてみては?

入ってはいけない場所がある?!島の聖地はマナーを守って訪れよう

島の聖地マナー

島内には聖地が多く存在します。神が降り立ったとされるビーチもあり、遊泳が禁止されているビーチもあります。島内の植物や砂・サンゴ・岩などは持ち出さないなど、聖地を回る際はマナー良く、くれぐれも決まりごとは守るように。

御嶽、拝所、殿、井戸などで、いまだに島の人間でも入ることができない場所もあるので、許可なく勝手に行動しないようにしましょう。

決してびくびくする必要はありませんが、特別な島ゆえに配慮を忘れずに。また、年内に2回ほど、神事のため久高島が立ち入り禁止となることがあります。

「フボ―御嶽」久高島の中で一番の聖地

フボ―御嶽

沖縄本島の最高の聖地・斎場御獄とともに、琉球の創世神・アマミキヨが作ったと言われている琉球七大御獄のひとつ。琉球王府と久高島の人たちが代々大切にしてきた、久高島の中で一番の聖地。それゆえ、何人たりともこの地に足を踏み入れることは禁じられています。

「フボ―御嶽」詳しくはこちら

「カベール岬」神が降臨したという伝説の岬

カベ―ル岬

琉球を興した祖神・アマミキヨが、降り立ったという伝説が残る聖域。島の北東の端にあります。透き通ったきれいな海を眺めることができ、ゆったりするのにおすすめの場所。島の人にとっては絶好のイカ釣りポイントらしく、釣りをしている島民をよく見かけます。

「カベール岬」詳しくはこちら

「はんちゃたい」天と地を結ぶ神の畑

はんちゃたい

はんちゃたいとは神の畑という意味で、昔はここで作物を作っていたとされています。そして、その一角にある石が意味深い石でテンヌジョウ(天の門)と呼ばれ、天と地を結ぶ場所といわれている不思議な場所です。

「はんちゃたい」詳しくはこちら

「外間殿(ふかまどぅん)」島の祭祀の場

外間殿

琉球王朝時代に定められたノロ制度のもと、公式指名を受けたのが外間家、島のノロとして指名されたのが久高家です。そして、それぞれに設置された祭祀の場が外間殿と久高殿で、島内の二大祭祀場とされています。今でも正月をはじめとする島の行事のほとんどはここで行われています。

「外間殿(ふかまどぅん)」詳しくはこちら

「やぐるがー」体を清める神聖な井戸

やぐるがー

神女がみそぎをするときにつかう神聖な井戸が「やぐるがー」。島の祭事の時には、ここの水でノロたちが体を清めた特別な場所です。沖縄の離島では水の確保に苦労が付きものですが、ここは海のそばにありながら水が湧き出ています。井戸は今でも飾り立てられることなく、昔のまま存在しています。

「やぐるがー」詳しくはこちら

「イシキ浜」五穀豊穣の伝説が残る神聖な浜

イシキ浜

イシキ浜は、ニライカナイといわれる理想郷から五穀の種が入った壺が流れ着いたとの伝説が伝わる「神の島」の中でも特に神聖な場所。この種子が琉球の農耕の始まりになったと言われています。浜は島の中央部東南側にあり、浜への入口には御嶽があります。聖地なので遊泳はひかえて、のんびり過ごそう。

「イシキ浜」詳しくはこちら

久高島と一緒に巡りたいパワースポットをご紹介

「斎場御嶽」世界遺産に登録されている祈りの場

斎場御嶽

斎場御嶽(せーふぁうたき)は、琉球王朝時代には国家的な祭事が行われてきた沖縄を代表する聖地。樹々が青々と茂る静かな空間、時折吹き抜ける風、緑の葉っぱの隙間から差し込む日光は心地よく、神の気配さえ感じさせる不思議な場所です。東には神の島として知られる久高島を拝むこともできます。

「斎場御嶽」詳しくはこちら

「ガンガラーの谷」自然豊かな森が広がる神秘的なスポット

ガンガラーの谷

ガンガラーの谷は、東京ドームとほぼ同じ面積で、鍾乳洞と一体化した森にさまざまな動植物が息づいています。ツアーで巡るコースは全長約1キロ。巨大なガジュマルの木のほか、古くから住民が信仰してきた鍾乳石、古代人が住んでいたとされる住居跡など、自然の神秘と人類の歴史を体感できる見どころがたくさんあります。

「ガンガラーの谷」詳しくはこちら

「百名ビーチ」女神・アマミキヨが降り立った聖地

百名ビーチ

琉球の創成神である女神「アマミキヨ」が久高(くだか)島から渡ってきた場所として地元では聖域として大切にされているビーチです。上陸した地点を示す石碑「ヤハラヅカサ」が浜の少し沖合に立っていて、満潮時は海に沈み干潮時にのみ、その全容が現われます。感謝の気持ちと節度を持ってレジャーも楽しみましょう。

「百名ビーチ」詳しくはこちら

「テダ御川(てだうっかー)」太陽神が降臨した海岸

テダ御川

琉球王朝時代には国王が久高島に渡る前に、この海岸から湧き出る泉に、航海の安全を祈っていたとされています。琉球国王が参拝に来ていた海岸というのはここだけなので、どこか神聖なものを感じる風景が広がます。テダとは沖縄の言葉で太陽という意味で、「太陽神」が降り立った場所とも伝えられています。

「テダ御川(てだうっかー)」詳しくはこちら

神々が宿る島・久高島で癒しとパワーを感じよう

神の島、久高島は船旅も味わえて、那覇から日帰りもできる魅力溢れる離島です。

久高島のある南城市(なんじょうし)には、他にもパワースポットがたくさんあるので、久高島と合わせてぜひパワースポット巡りの旅を楽しんでみてください。

久高島の基本情報・アクセス

  • 【アクセス】
    フェリーで安座真港から徳仁港まで高速船で約15分、フェリーで約25分

    【安座真港までの行き方】
    ◎那覇空港から車で:豊見城・瀬長島方面へ南下し、名嘉真交差点から沖縄高速道へ。
    南風原北IC下車。国道329号線右折。
    与那原交差点(与那原警察署前)直進331号線へ。
    南城市佐敷を経由して、知念安座真港へ左折(入り口に看板あり。サンサンビーチと入り口は同じ)
    ◎那覇市内から路線バスで:那覇バスターミナルで東陽バス38番。「知念安座真サンサンビーチ入り口」バス停下車。徒歩5分

    【料金】
    高速船:片道770円、往復1480円
    フェリー:片道680円、往復1300円

    【問い合わせ】
    久高海運:安座真事務所(電話098-948-7785)、久高事務所(電話098-948-2873)

    【レンタサイクル】
    徳仁港待合所(電話098-948-2842)
    さばに(電話098-948-3893)
    たまき(電話098-948-2291)
    ※台数に限りがあるので、事前に問い合わせを

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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