
平成29年3月15日水曜~18日土曜にかけて熊本県山鹿市にある 吾平山相良寺(ごへいざん あいらじ)では「相良観音春季大祭」が開催される。開催中は秘宝の『地獄極楽絵図』、『釈迦涅槃絵図』が公開される。また、本堂には多くの仏像も祀られ、中でも、武将が出陣の際に、折りたたみ式の箱に貼り付けた薄い携帯用の不動尊「菊池武光陣中矢除守本尊不動明王」が見どころ。
吾平山相良寺は、天台宗総本山比叡山延暦寺の末寺で、最澄上人が約1200年前
に開いたとされる寺。本尊の千手観音は古くから安産や子授け、縁結びに御利益があると親しまれている。
また、寺の参道近くには、日本ではここしかないとされる国指定特別天然記念物、アイラトビカズラが生息していることでも知られている。吾平山相良寺のアイラトビカズラは、樹齢1000年と推定される古木で、古来から仏教伝説にある優曇華(うどんげ)にも例えられる常緑のマメ科の植物。花の開花時期は毎年4月下旬~5月上旬頃。