旬のもの アカモク モズクやメカブ同様、ポリフェノールやフコイダン、フコキサンチン、各種のミネラルを豊富に含み、健康に良い食品として注目されている「アカモク」。湯通しして刻むと粘り気が生じ、醤油やポン酢醤油で食べるのが一般的。またオリーブオイルやゴマ油との相性も良く、和食に限らずさまざまな料理に利用できる。主な漁獲地である水俣市や芦北町では、加工品販売や料理の試食会が開催される。 シラス 芦北~水俣地先において、いわし機船による船びき網で漁獲される。主にカタクチイワシの稚魚であるが、マイワシやウルメイワシが混じることもある。よく乾かしたものは、「チリメン」と呼ばれ、特有のうまみで愛される。茹でて乾かさない「しろご」は、ふっくらとした身の食感と淡白な味わいが特徴だ。漁獲は4月から始まり12月まで続くが、春と秋に旬を迎える。 黒皮かぼちゃ 黒皮の特長ある外観を持つ。熊本の風土によく合う野菜で、名前の通り外観は黒い。水分が多く甘味みは少ないが、果肉がきめ細かで軟く、煮くずれしにくいために、高級食材として料亭などで使われている。最初は露地栽培だったが現在ではハウス栽培されている。県下一の産地である熊本市富合町では、多いときで30戸以上が黒皮かぼちゃの栽培をしていたことも。3月から収穫をはじめ、4月に旬を迎える。