昭和30年代(1955~1964)の高度成長期を迎えると、石炭産業が衰退し、筑豊地域は深刻な打撃を受けることになる。しかし、昭和40年代以降(1965~)は第3次産業が大きく成長し、福岡市を中心に商業やサービス業の集積が進むと共に人口も増加。北九州市と福岡市が政令指定都市に移行した。さらに大相撲九州場所やプロ野球チームも進出し、平成23年(2011)には博多駅と鹿児島中央駅を結ぶ九州新幹線鹿児島ルートが全通した。
関門トンネル開通
昭和17年(1942)7月、北九州市門司と山口県下関市を結ぶ海底に鉄道専用の関門トンネルが開通し、本州と九州がつながった。工事の着工は昭和11年(1999)。長さは上り3604メートル、下り3614メートルの複線で、山陽本線が走っている。昭和33年(1958)には国道2号線の関門トンネルが開通。2階建てのトンネルで、車道の下に780メートルの歩道が設置され、車道の長さは3461メートル。さらに、昭和50年(1975)には、長さ1万8713メートルの新関門トンネル「山陽新幹線専用トンネル」が開通。また、昭和48年(1973)には、関門海峡をまたぐ長さ1068メートルの関門橋も完成した。