
菊池川の水運を利用し、古くは南北朝時代から海と陸をつなぐ港町として栄えてきた高瀬。街中を流れる裏川の河川敷は、昭和55年(1980)に国土庁による水際緑化モデル地区の指定を受けて以来整備が進み、現在は散策デッキが敷き詰められた美しい憩いの場となっています。
一帯では約700メートルに渡り花しょうぶが咲き、見ごろを迎える5月下旬から6月上旬にかけては、多くの人で賑わいます。開花期間中には「髙瀬裏川花しょうぶまつり」を開催。コンサートや野点などのイベントが行われるほか、日没から22時までは花しょうぶのライトアップも実施され、いっそうの賑わいを見せます。
周辺には嘉永元年(1848)に時の町奉行によって架橋された「高瀬眼鏡橋」をはじめとする歴史的遺産も点在。たおやかに咲く花しょうぶの姿が歴史のある街並みにしっくりとマッチし、この時期だけの特別な景観を楽しむことができます。