
天草で長年愛され、夫婦で切り盛りしている老舗ちゃんぽん店「明月(めいげつ)」。昼だけの営業で、メニューは「ちゃんぽん」と「玉子入りのちゃんぽん」のみ。天草の奥地、入り組んだ住宅街にひっそりと佇んでいますが、地元の人や、観光客など昼時になれば行列ができます。シンプルな店内には著名人の色紙がずらり。4人掛けのテーブル席は、混雑しているときは相席になることも。
天草といえば海鮮ちゃんぽんを連想しますが、明月は珍しい鶏ガラスープ。このスープがあっさりとしており、一滴残らず飲み干してしまうおいしさ。麺は少し太めでもちもちとした自家製麺を使用し、スープとの相性が抜群です。
肉はちゃんぽんでは珍しく鶏肉を使用し、キャベツや玉ねぎなどの野菜もたっぷり。食べ終わってもまたすぐに食べたくなる逸品です。いつでも気軽に食べれるわけではない希少性と、人々を虜にする秘伝のスープ。長年愛される理由はここにあるのでしょう。自家製麺がなくなり次第終了するため、早めの時間に来店するのがおすすめです。