
立田山麓にある「泰勝寺跡(たいしょうじあと)」は、肥後藩主・細川家の菩提寺の跡で、現在は「立田自然公園(たつだしぜんこうえん)」として整備されている。
老木や竹などが茂る静かな公園で地元の人たちの憩いの場となっているが、紅葉の時期になると、一帯はモミジやイチョウなどで鮮やかに染め上げられる。池の周りに植えられているモミジが色付く風景は、特に見どころとなっている。
園内には他にも、初代藩主の藤孝夫妻と二代の忠興、その妻ガラシャの墓である「四つ御廟(ごびょう)」や、細川家にゆかりのあった宮本武蔵の供養塔、茶室の「仰松軒(こうしょうけん)」などがあり、昭和38年(1963)に県の名勝および史跡に指定されている。