小倉で生まれ、小倉で半生を過ごした文豪・松本清張の足跡をたどる

小倉城の西側にある「松本清張記念館」はドーム型の屋根が特徴的で、和の雰囲気を持つシックな建物。小倉で生まれ、その半生を小倉で過ごした文豪・松本清張の社会派推理小説や歴史小説、古代史、現代史の研究など広範囲にわたる創作活動と、その人生を後世に伝える文学館だ。清張が生きた時代を知るうえで貴重な資料も多く、ファンならずともぜひ立ち寄ってほしいスポット。
展示室の入口には清張の全著作の表紙がオブジェのように展示され、壁一面に展示されている清張の生涯を記した年譜は22メートルにも及ぶ。一つ一つの項目を自らの人生に重ねながら閲覧する高齢の来場者も多いという。
ほかにも自筆原稿やメモ、資料映像、東京都杉並区の自宅及び書庫・応接間・書斎などを再現した展示、清張に関する情報をパソコンで検索できるコーナーなども。企画展や講演会なども随時開催されている。