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  1. タンチョウ、釧路湿原の美しきシンボル
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達人指南

現地の達人が旅行の楽しみ方を伝える観光コラムです。人気の観光地から知る人ぞ知る穴場まで、達人だからこそ分かる一歩踏み込んだ“通”な情報を紹介しています。

タンチョウ、釧路湿原の美しきシンボル

  1952年(昭和27)、国の特別天然記念物に指定されたタンチョウ。白の身体に頭の先の赤いアクセント、黒い羽をもつ優雅な姿は誰しもが見ほれてしまう美しさだ。この鳥は道東の湿原地帯を主な生息地にしており、冬には雪原で観察を楽しめる。家族向けの施設や冬季限定の給餌場まで、その楽しみ方はいろいろ。釧路湿原のシンボルともいえるタンチョウの世界を、阿寒国際ツルセンターに勤める達人に聞いた。

タンチョウメイン

  タンチョウは一年中同じ場所で生活する留鳥であり、翼を広げると2メートル40センチほどの大きさになる非常に大型の鳥類。釧路空港の名称が「たんちょう釧路空港」であるほか、釧路湿原を代表するシンボルとして地域の人に愛される鳥だ。江戸時代には北海道全域に分布し、冬には関東方面にまで移動して越冬していたという記録もある。しかし、明治初期から続いた乱獲と、湿原の水田利用による生息地の減少で明治期にはほとんど見られなくなり、一時は絶滅したかと思われたほどだった。

この鳥は昭和27年(1952)、国の特別天然記念物に指定され、今なお北海道・道東地方で見ることができる。夏は湿原地帯に入り、ヒナ鳥を育てるため、タンチョウを観察するのに最もおすすめの季節は冬。毎年、12月から2月には世界各国から“ツルの愛好家”が道東を訪れる。

取材・文/かとう けいこ 投稿/平成27年(2015)12月

《この記事を読む人におすすめの情報》

河瀬さん
(かわせ みゆき)
河瀬 幸さん

タンチョウ観光の達人
  国内唯一のタンチョウ保護研究施設、「阿寒国際ツルセンター」館長。元来の動物好きもあり、タンチョウの価値を知ってもらい、もっと好きになってほしいという思いから日々の撮影や案内などの活動を続けている。ブログ「タンチョウ&ミキィ」は毎日の更新もあり人気を呼んでいる。

明治時代に絶滅の危機に瀕したタンチョウと現在

タンチョウ別カット

  一時、絶滅が危ぶまれたタンチョウは、大正13年(1924)、釧路湿原で10数羽の生存が確認され、国の天然記念物に指定されるも、戦後しばらくは依然10数羽前後と危機的状況に置かれたままだった。しかし、1950年頃の猛吹雪の日。数羽のタンチョウが畑に置かれた冬の保存用トウモロコシを食べに来た。これをきっかけに給餌活動が盛んに。長年の保護活動の結果、現在では釧路・根室地方に、約1300羽を超えるまでに復活した。

タンチョウの生息域は風蓮(ふうれん)湖と釧路湿原を中心に、霧多布(きりたっぷ)湿原、別寒辺牛(べかんべうし)湿原など道東の湿原から十勝川流域、オホーツク地域にまで広がっている。なかでも、釧路湿原は国内有数の繁殖地。冬の間は、湿原から離れた釧路市阿寒町や鶴居村(つるいむら)の給餌場で過ごすが、3月頃に湿原へ戻る。

季節を問わずに、タンチョウを近くで見るなら

釧路市丹頂鶴自然公園

  釧路管内でタンチョウを見られる場所としては、鶴居村の「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」と「鶴見台」。釧路市の「釧路市丹頂鶴自然公園」、「阿寒国際ツルセンター」、「釧路市動物園」が有名だ。

市民に“鶴公園”と呼ばれ、親しまれているのが釧路市丹頂鶴自然公園。ここは、「釧路国丹頂鶴保護会」という市民団体の熱意によって生まれた場所だ。その活動の歴史は戦前の昭和10年(1935)から。太平洋戦争中の一時的な活動中止はあったものの、全国から寄付を集めるなどメンバーは公園設立に向けて活動を続け、なんと20年以上の歳月をかけ昭和33年(1958)8月、念願の鶴公園が誕生した。屋外のゲージでは一年中タンチョウを見ることができ、室内には展示ルームもある。売店にはタンチョウのフィギュアやマグネットの標識のガチャガチャがあり、子どもたちにも人気。

また、道東地方を広く周遊する人、また家族連れの旅行者におすすめなのが「阿寒国際ツルセンター」である。ここは、タンチョウの生態や習性、体のしくみを紹介する展示コーナーや四季の姿や生活を学べる施設だ。実物大の模型等を利用して、生態をよく理解できるよう工夫に溢れた展示となっており、子どもや外国人にも分かりやすい。タンチョウの巣がある湿原のふわふわとした足元を再現したり、卵の重さを体感できたりという展示はここだけの工夫。屋外には飼育場があり、巨大なケージの中でタンチョウが飼育されているので、冬以外の季節にもツルを見られる貴重な場所だ。

冬季の“タンチョウ鑑賞”、おすすめの楽しみ方

ツルを見る人々

  冬季、鶴居村の「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」と「鶴見台」、「阿寒国際ツルセンター」には、野生のツルが200羽近く舞い降りる。そのため、12月から2月には道内・国内のみならず世界中から望遠レンズを抱えたカメラマンや鳥類愛好家が押し寄せ、立すいの余地もなくカメラが並ぶ姿も、冬の道東の風物詩になっているほどだ。タンチョウが隊をなして優雅に飛び、舞い降りる姿は何度見ても感動する。

この冬本番にタンチョウを見るなら、朝の7時少し前の時間帯をおすすめしたい。阿寒国際ツルセンターでは、まだ薄暗いなか、ねぐらである阿寒川からツルの鳴き声が聞こえ始め、それから一気に数十羽の群れがやって来る。縄張りを主張しあうツルの声のにぎやかも、ぜひ現地で体験していただきたい。一面が真っ白な雪原に100羽を超すタンチョウと、その後ろから上る朝日。これほどに神々しい光景は、なかなか目にできるものではない。タンチョウたちはひとしきり餌を食べた後、片方の足を羽毛にしまって片足立ちをして休む。あまりの寒さに耐えられなくなると川に戻るツルも現れるが、給餌場が空になることはない。

夏にタンチョウを見るならプロガイドがおすすめ

夏の別海町ツル

  タンチョウが3月に湿原へと戻るのには理由がある。それは、繁殖期が4~5月の春であること。この時期、タンチョウのつがいはよく通る声で鳴き交わし、ダンスを踊って愛を確かめ合う。このツルは絆が強く、夫婦として最後まで添い遂げる。また、メスは1~2個の卵を産むが、オスメスがともにヒナの世話をし、冬まで親子で過ごす点も特徴的な鳥である。

そこで春~秋の間はドライブ中に偶然、畑の中を歩く姿を目にすることはあるものの、観察のベストシーズンではない。ただ、手段もある。北海道認定のアウトドアガイドである安藤誠さんにガイドを依頼してみてはいかがだろう。彼は鶴居村の「ウィルダネススロッジ・ヒッコリーウィンド」オーナー&ガイドで、 環境省委任北海道指定タンチョウ監視人、スワロフスキーオプティック社サポートプロガイドでもある。北海道内外はもちろん外国からのリピーターが多いスペシャリストだ。

■ウィルダネスロッジ・ヒッコリーウィンド(宿泊・レストラン・ガイド)
【住所】北海道阿寒郡鶴居村雪裡原野北14
【問い合わせ(電話番号)】0154-64-2956

《厳選ホテル》

【あかん遊久の里鶴雅 別館】阿寒湖の絶景と過ごす大人の一日

給餌場からグルメまで! タンチョウ観光おすすめスポット

タンチョウの観察スポット3選

  釧路湿原周辺には、季節限定の給餌場から年間を通じてその姿を観察できる“タンチョウスポット”が複数ある。人気スポットをご紹介。

おすすめポイント
  タンチョウを通年で確実に見られる場所は、釧路市丹頂鶴自然公園(鶴公園)、阿寒国際ツルセンター、動物園などの学習施設を兼ねた施設だ。しかし、自然の中でツルを見たいというリウエストが出ても、それはなかなか難しい。冬であれば、鶴居村、釧路市をドライブしていると両側の畑や、給餌場などで見られる確率はかなり高い。夏場は湿原や畑などでガイドと一緒に行くことをおすすめする。

釧路湿原周辺で楽しみたいグルメスポット

  タンチョウの給餌場の近隣にある地産地消のレストランをはじめ、グルメスポットを紹介。

おすすめポイント
  鶴が居ると書いて、鶴居村。何とイメージが湧きやすい地名だろう。酪農家の努力のお蔭で乳価が高いこと、また釧路から環境の良さを気に入り若い人たちが移り住むなどの理由から、鶴居村は美しいだけではなくとても“豊か”な地域である。こうした背景もあり、おすすめのグルメスポットを選ぶのはなかなか難しい。今回は地元の野菜や乳製品を使い、景観の素晴らしさでも満足度が高いお店を紹介した。

家族向け・立ち寄りスポット3選

  道の駅、動物園、そしてアイヌ民俗舞踊からツルと人とのつながりを学べる施設など、阿寒・釧路エリアの家族向けスポットをピックアップ!

おすすめポイント
  ツルをテーマにし、子供から大人まで幅広く喜んでもらえる場所として楽しく触れて学べる「阿寒国際ツルセンター」や、日本一広い釧路湿原の中にある動物園、動植物とともに生きて来たアイヌの古式舞踊を見られる場所を紹介。
 阿寒湖の「アイヌシアターイコロ」の、ツルの羽を模したアイヌ刺繍の衣装をはためかして踊る古式舞踊は、ぜひ近くで見ていただきたい。イコロでは「鶴の舞」である「サロルンリムセ」だけでなく、「フッタレチュイ」(黒髪のおどり)も見られ、工芸木彫り、刺繍などの体験も実施している。

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大迫力!動物の行動展示

阿寒国際ツルセンターへの交通アクセス

  周辺には鉄道が走っていないため、主な交通は車・バスでのアクセスとなる。釧路市街から、また阿寒湖から1時間の距離にあり、渋滞も少ないため、比較的アクセスはスムーズだ。

阿寒国際ツルセンター グルスの施設情報

  【住所】北海道釧路市阿寒町上阿寒23線40番地
【開館時間】9時~17時
【休館日】年中無休
【入館料】大人(高校生以上)470円、小人(小・中学生)240円
【問い合わせ(電話番号)】0154-66-4011
【公式サイト】http://aicc.webcrow.jp/

阿寒国際ツルセンター(タンチョウ観察センター)の情報

  【開館期間】11月1日~3月31日
【開館時間】8時30分~16時(11月~1月は16時まで)
【休館日】期間中無休

車(レンタカー)で

  【釧路空港から】国道240号線を経由し、約20キロ、約30分
【釧路中心部(駅)から】国道38号、240号線を経由し、約35キロ、約45分
【阿寒湖畔から】国道240号線を経由し、約40キロ、約50分
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バスで

  【釧路駅から】駅前から阿寒バスの「阿寒線」を利用、「丹頂の里」バス停で下車
※乗車時間は約1時間

タンチョウをもう少し詳しく知るためのQ&A

Q タンチョウの頭が赤いのはなぜですか?
A 頭が赤いのは、皮膚から血が透けて見えるため。興奮すると大きくなります。
Q タンチョウの親子はいつまで一緒に暮らすのですか?
A ヒナのエサねだりは、生まれてから約9カ月目の独立の時期まで続きます。秋の終わり頃には同じぐらいの体の大きさになりますが、羽の色が茶色なのが子供のツルです。
Q タンチョウに由来するお土産(菓子)はありますか?
A 阿寒町の老舗和菓子店「松屋」の人気商品、「丹頂の鶴 あけのつる」餅入り最中があります。店舗他阿寒湖温泉のホテル売店や、たんちょう釧路空港のお土産店でも購入できます。
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湿原

  “炉端焼き”や和商市場の“勝手丼”などの名物グルメや、釧路湿原のタンチョウ、阿寒湖のマリモなど、豊かな自然と海産グルメを同時に楽しめるのが、釧路・阿寒エリア。たびらい北海道では大手の格安プランをまとめて比較! この地域の「人気ツアー」「最安値ツアー」を検索することができます。

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