
博多どんたくの起源とされる「博多松囃子」と豊前市に伝わる太鼓踊り「感応楽」の2件が、新たに国の重要無形民俗文化財に指定されることになりました。
どちらも地域的な特色のある伝統芸能として重要であるため、国の文化審議会が1月、国の重要無形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申したものです。今後、正式に指定されれば、福岡県内の重要無形民俗文化財は全12件となります。
「博多松囃子」は800年以上の歴史を持つとされており、博多どんたくの起源と言われています。現在では、博多どんたくにあわせて福神、恵比須、大黒の三福神を中心とする行列が市内を練り歩き、笛や太鼓などにあわせて子どもたちが舞を披露する形で行われています。

「感応楽」は豊前市に伝わる太鼓踊り。豊作祈願などを目的に、地元の神社で2年に1度、奉納されています。大きな太鼓を胸の前で抱えて打ち鳴らしながら、片足立ちで体の向きを変えたり、天を仰ぐような動作を繰り返したりする、躍動感あふれる踊りです。
博多松囃子は、例年5月3日・4日の「博多どんたく」の中で行なわれています。また、感応楽は西暦の偶数年にある大富神社(豊前市)の神幸祭で、4月30日のみこし巡行に伴って大富神社や神社の住吉お旅所で踊られ、翌5月1日には四郎丸地区の神社10カ所を1日がかりで巡っています。
今年はどちらも観覧できるアタリ年。博多観光、豊前観光へ出かけてみてください。