
平成28年(2016)12月1日(木)、ユネスコの無形文化遺産「山、鉾(ほこ)、屋台行事」に、博多祇園山笠や戸畑祇園大山笠が登録されることが正式に決定した。
今回、九州内で登録されたのは、「博多祇園山笠」(福岡市)、「戸畑祇園大山笠」(北九州市)、「日田祇園の曳(ひき)山(やま)」(大分県日田市)、「八代妙見祭の神幸」(熊本県八代市)、「唐津くんちの曳山」(佐賀県唐津市)の五つだ。
無形文化遺産は、文化の多様性や人類の創造性を示していると判断された芸能や祭り社会的習慣、伝統工芸技術などが対象。日本からは現在、歌舞伎や能楽、和紙、和食など22件が登録されている。
国の重要無形民俗文化財である「博多祇園山笠」は、700年以上の歴史ある祭り。福岡市博多区の櫛田神社で毎年7月1日から7月15日にかけて開催。早朝から博多の街を駆け抜ける最終日の「追い山」は迫力満点で、毎年たくさんの見物客でにぎわう。
今回の無形文化遺産の選出を受け、来年の山笠のますますの盛り上がりも予想される。また、祭りの期間以外でも櫛田神社(福岡市博多区)の境内や、上川端商店街にある「ぜんざい広場」、福岡空港には舁き山笠が年中展示されている。ぜひ、九州各地への旅行で祭りの迫力を感じてほしい。