九州の元気を、現地から紹介する

5月13日に、別府を代表する鉄輪温泉を訪れた。さすが“世界の別府”というだけあり、「地獄蒸し工房 鉄輪」や「鉄輪むし湯」には観光客の姿が戻りつつあったが、それでも地震前のにぎわいには遠く及ばない。
「4月の予約は全てキャンセル、5月も8割の予約がキャンセルとなりました。幸いにも旅館の被害は、食器が割れた程度だったんですけど、予約の電話も全く鳴りません……」と、この状況を嘆くのは「旅館たまの荘」のおかみさんだ。
別府地獄めぐりの一つ「血の池地獄」も、通常であればアジア圏からの観光客で混み合う人気の観光スポットだが、駐車場に停まっていた車は5台と何とも寂しい。ただ、温泉街に海外からの観光客の姿がちらほらと見られたことは、復興への兆しを感じられる出来事だった。
鉄輪温泉は、北九州からも高速道路が全線開通して1時間半、福岡からは2時間で到着できるアクセスの良さを誇る。“湯の街”別府を散策しに、ぜひ訪れてほしい。