
JR門司港駅から徒歩約8分のところにある「三宜楼」。1931年に現在の場所に建築された建物は、門司港が横浜や神戸と並ぶ貿易港として栄えていた当時、出光興産の創業者・出光佐三(いでみつさぞう)など政財界の要人たちの情報交換の場として大いににぎわった場所です。木造3階建で現存する料亭としては九州最大級の大きさを誇ります。

1階には当時の器類や芸妓衣装、来訪した文化人らの名刺といった資料が無料で見学できる展示室があります。
食事処の「三宜楼茶寮」は、日本のふぐ料理公許第1号店である割烹旅館「春帆楼」がプロデュース。昼は3000円~、夜は5000円~(予約制)と、ふぐ料理としては手ごろな価格で御膳料理が提供されています。

また、2階の「百畳敷」と呼ばれる巨大な大広間や、俳人の高浜虚子が句を詠んだ3階の客間「俳句の間」も、無料で見学が可能です(俳句の間はガイドがいる場合に限り見学できます)。