
大分県の無形民俗文化財に指定されている「臼杵の夏祭り・祇園まつり(臼杵祇園まつり)」。360年間にわたって続く伝統を持ち、日田祇園・中津祇園と並んで大分の“三大祇園まつり”のひとつに数えられています。
臼杵祇園まつりは、臼杵藩第4代藩主・稲葉信通(いなばのぶみち)が臼杵市の海添に建てた御旅所(おたびしょ)と八坂神社元宮との間で、1643年に御神幸が行われたことが始まりとされています。
祭りの初日に行われる渡御(おわたり)では、お槍振りやみこしなどの神事と山車(やま)をかついだ2000人を超える行列が、“ミョウサヤ、ミョウサヤ”という掛け声とともに臼杵の城下町を練り歩きます。そして、祭り最終日の還御(おかえり)では“ミョウナンネ、ミョウナンネ”という掛け声で元宮(八坂神社)へ戻っていきます。
山車に乗る威勢のよい若衆たちの迫力と、町中を勢いよく駆け巡る山車の姿は圧巻。城下町・臼杵の夏を彩る一大イベントです。