地底トンネル内にある“県境”

昭和33年(1958)に、関門国道トンネルとして開通した「関門トンネル人道」は、海峡を歩いて横断できる世界でも珍しい海底トンネルです。50年以上にわたって福岡県と山口県を繫いでいます。海底部のトンネルは円形断面の2 層構造からなり、上部が車道で下部が自転車や歩行者用の人道。門司港側の入り口は和布刈神社のそばにあり、立坑(垂直に掘り下げられた坑道)のエレベーターで地下へと降ります。
距離は780メートルで、歩くと片道約15分で本州の下関市に行くことができます。散策ルートとしては、トンネルをくぐって下関市の唐戸市場で食べ歩きをするのがおすすめ。帰りは、下関の唐戸と北九州の門司港間を約5分で結んでいる関門連絡船でも戻ることができます。歩行者の通行料は無料です。