ヨーロッパ伝統の木造建築工法を今に伝える

大正10年(1921)に三井物産の社交倶楽部として作られた「旧門司三井倶楽部」は、平成2年(1990)には国の重要文化財に指定、その後平成7年(1995)に保存のため現在の場所へと移築された。
見どころは、木の柱や梁などを骨組みとして外に見せている外壁。これは「ハーフティンバー形式」と呼ばれるもので、ヨーロッパ伝統の木造建築工法だ。縦と横を強調する暗褐色の木部の骨組みと、白の窓枠とのコントラストは、この形式に特徴的な部分だ。
また、1階にあるレストランでは、社交場だったころの華やかな面影を残す店内で、和洋折衷の会席料理などが味わえる。