
福岡の中心地、博多や天神から車で約30分。「博多の奥座敷」として知られる名湯、二日市温泉があります。
二日市温泉は、奈良時代に「大宰帥(だざいのそち)」を務めた大伴旅人が詠んだ句が残っていたり、江戸時代に筑前藩主の黒田家専用の「御前湯」が置かれていたり、明治時代に夏目漱石が新婚旅行に訪れたりと、時代を超えて多くの人に愛されてきました。
福岡県中部の筑紫野市に位置する二日市温泉は、奈良時代の開湯から1300年以上の歴史を刻む温泉地。温泉の泉質は、ラドンを含むアルカリ性単純温泉。くせのないやわらかな温泉は、「美肌の湯」としても高い人気を誇っています。
共同浴場はふたつ。黒田藩ゆかりの温泉名を受け継ぐ「御前湯」と、創業約160年を数える「博多湯」があります。
また、滞在に便利な宿も。昭和天皇や美空ひばりなども投宿した老舗「大丸別荘」、観光からビジネスまで幅広い人々に人気の「大観荘」など湯自慢の旅館で、二日市の良泉を堪能できます。
周辺には、九州最古の歴史を持つ「武蔵寺」で美しい藤棚を愛でられたり、大宰府に流された菅原道真が身の潔白を天に拝んだことに由来する「天拝山」の麓にある天拝公園で中秋の名月に「観月会」が開催されたりと、湯上りに豊かな自然にふれるスポットも。太宰府へのアクセスも良く、観光の拠点にもぴったりです。