西部の九重連山は九州の屋根といわれ、標高1700メートルの峰が10座、1000メートル以上が40座あり、標高1791メートルの中岳は九州で最も高い。宮崎県と熊本県の三県にまたがる祖母山は、中岳に次ぐ標高1756メートルの美しい三角峰。どちらも日本百名山に選ばれている。大分県の森林面積は、県土の72%にあたる約45万4000ヘクタール。そのうち人工林が53%、天然林が38%で、人工林はほとんどをスギやヒノキなどの針葉樹が占める。日田杉は特に有名だ。天然林は大部分を広葉樹が占めている。別府湾に近い標高628メートルの高崎山は、野生ザルの棲息地でもある。約1200匹のニホンザルが、A群、B群、C群の3グループに分かれて行動するが、これらの野生ザルを餌づけして昭和28年(1953)に「高崎自然動物園」が開園した。サルたちは国の天然記念物に指定されている。