
北九州市のいのちのたび博物館で、企画展「ふしぎの教室~よみがえる学校標本たち~」が開かれている。昔の学校をイメージした展示会場内には、博物館が学校から受け継いだ動植物の標本たちが並ぶ。近年では希少になっている標本や、驚くほど巧妙に作られた標本などもあり、クイズラリーなどを通じて自然界や古い時代の不思議について学べる。
「動物」「からだ」「植物」「大地」「むかし」と五つの“ふしぎ”が見どころ。「動物のふしぎ」で展示されているクロツラヘラサギの標本は「採集年月 明治43年12月」というラベルが付いており、100年以上も前の標本。また、「大地のふしぎ」のヤマトオサガニの化石は、JR八幡駅がある地域で発見された第四紀末期のものと思われる。
大人は少年時代の教室にタイムスリップしたような懐かしさを、子どもたちは貴重な実物標本の魅力を間近に、体験できる展示となっている。